ひいいの麻雀研究

 週刊あらまあー

 あらまあーさんが刊行してる「週刊あらまあー」です。
 全バックナンバーを揃えています。
 週刊あらまあーの著作権、文責はあらまあーさんにあります。あらまあーさんの了解を得て、ここにバックナンバーを掲載しています。
 

    第20号:あらまあー的トップ率論

    お待たせしましたあああ!
    ん?誰も待ってないって?
    (゜゜;)\(−−;)オイオイ 
    ムカムカダンス〜(-_-メ〜)(〜メ-_-)〜
    〜(-_-メ〜)(〜メ-_-)〜ムカダンス♪
    つうことで、
    もう8月もそろそろ終わる中、、、、、

    週刊あらまあー20号
       {八月第五週号}

      配信でございまっす! ・。・
    ____________________________________________________________________________

    メインテーマ:あらまあー的トップ率論
    〜時にはプレイヤーの人格をも変え、
    時にはその人の麻雀自体のスタイルも破壊し、
    また時には仲の良かったプレイヤー同士を不仲に
    させてしまう魔の数字、トップ率(爆!)
    このトップ率なる数字について
    あらまあーはこう考えます!〜〜〜

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    目次

    あらまあーのいつもの最初の挨拶

    閑話休題
    (1)ThuderVさんからのメール
    〜研究熱心なプレイヤー諸君への問いかけ〜
    (2)お笑い! Tプレイヤー合体HNシリーズ
    〜〜こんなハンドル強そう?笑えそう?・。・

    あらまあーの瞬間湯沸し記スペシャル
    「あらまあーのコンサート前夜祭リアル打ち奮闘記」(前編)
    (第1章)コンサート前夜祭「浅草リアル打ち」参加プレイヤーたち
    (第2章)ボスはやっぱりボスだったが、うたかたさんのイメージは・・・
    (第3章)世界でイチバン面白いヨッパライ、群龍様

    {夏季特別企画}
    (短期集中連載)ひとみqueenの少女漫画狂集合!(前編)

    メインテーマ:あらまあー的トップ率論
    〜魔の数字トップ率についてあらまあーはこう考える!〜

    大会報告

    編集後記

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    最初のご挨拶

    二ヶ月ぶり、おひさしぶりです!
    今年の夏は冷夏で、ビールを始めとする酒類の売上が落ち込み、
    電気屋さんは期待していたエアコンの売上も伸び悩んで
    あっちこっちで困っているそうです。
    にも関わらず、ヨーロッパは猛暑、フランスでは多くの死傷者が出て
    死体安置所にも事欠いているとのこと。。。
    また、こうした状況にも関わらず
    日本の株価は回復し、1万円だいを回復、
    好況が期待されてきているそうです。(変な話やのう^^;)

    それにしても、あっという間に夏も終わりを告げ、
    秋がもうそこまで来ています。
    シックで物悲しくて胸キュンの秋、
    まさに詩人のあらまあーにはぴったりの季節です。
    (・。・  ん?何かご不満が?・・・・・・・)
    『1年経つのは早い』とは毎度毎度のセリフですが、
    顔ぶれの入れ替わりは頻繁にあるものの
    Tゲームのプレイヤーの皆様方は元気そうで、何よりです。
    つうことで、2か月ぶりの『週刊』、スタートしましょう!

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    閑話休題

    ThunderVさんからのメール
    〜研究熱心なTプレイヤーの皆さんへの質問〜

    ______________________________________

    ThunderVさんといえば、
    『週刊』のホムペの8月のインタビュー・ゲストでもあり、
    大変研究熱心なTプレイヤーでもあり、東京在住の大学生です。
    つい先日、彼は東風荘サイトの超上級ランクで
    2000R(レート)を突破し、彼自身の雀力の高さを証明しました。
    そのTunderVさんが、このたび
    『自分自身が東風荘で出遭った局面』について、
    研究熱心なTゲームユーザーの同士諸君から意見を頂戴したい、
    とのことです。
    それでは、サンダーさんからのメールを全文ご紹介しましょう。

    _________________________________________

     状況:南1局 親 5巡目 
    持点:28800(東風ルールは開始27000持ち)で
    トップとは6800差の、現在2位
    (第2東風荘=東南戦における状況) 
    他家の捨て牌:2ソウが1枚切られてるだけで、
    あとは1・9字牌のみ 
    そんな状況で、与えられた手が 

    七七八(1)(1)(4)(5)(6)(6)(7)(8)22 
    ツモ牌⇒六  ドラ((1))

    となったのだが、俺はここで珍しく長考してしまった。
    長考した理由は2つあった。
    1つ目:このまま七マン切って即リーチにいくかどうかということ 
    2つ目:2切って五六八九3をつもってピンフがつくまで我慢するかどうか
    ということ  
    親ということもありこのまま即リーチで他家を抑え付けようかとも思ったが
    待ちがドラの(1)ピンそのものと1枚切れの2ソウで、
    当たり牌がたったの3枚。
    しかもリーチすれば、まずドラなどは出ないと思われる。
    ちなみに対戦相手は東風の超ラン(超上級ランク)の方3人である。
    つまり、実質当たり牌は1枚ということになり、
    いくらなんでもこの待ちじゃあがれないだろうなって思ったし、
    またこんなドラ2枚のチャンス手を逃せば
    以後配牌・ツモ共に冷えるだろうなっていう読みもあったので
    とりあえず2ソウを切っての 
    六七七八(1)(1)(4)(5)(6))(7)(8)2 
    のイーシャンテン戻しを選択した。
      
    ここで皆さんに最初の質問をしたい!
    {質問:1}
    皆さんならこの局面で
     (1)七マン切っての即リーチ
     (2)七マン切りのダマ
     (3)2ソウ切り
     (4)その他 
    のどれを選択しますか? 
    (4)を選択した方は、何を切るのか?ご指摘ください。
    またお意見もいただければ、と思います。

    さてその後の展開だが、
    6巡目に
     六七七八(1)(1)(4)(5)(6)(6)(7)(8)2 
    の手に、
    ツモ⇒七 
    と来てしまい、
    まーた長考してしまった。
    六七七七八(1)(1)(4)(5)(6)(6)(7)(8)2
    言うまでもなく、
    このまま七マンをツモ切りしてイーシャンテンを維持するか、
    取り合えず2ソウ切っての仮テンを取ってのリーチかダマか、
    を10秒悩んだ末に、
    七マン切りのイーシャンテン維持を選択した。
    その理由は
    当たり牌が先ほどと同じくドラの(1)ピンそのものと
    自分で3枚使ってる七マン待ちなんて
    上がれる可能性が低いと思ったし、
    どうせ手変わり(ピンフをつける)しないとあがれないな
    と思ったからです。
     
    ここで皆さんに2つ目の質問なんですが・・・・・・
    {質問:2} 
     (1)2ソウ切ってのダマ
     (2)2ソウ切ってのリーチ
     (3)七マン切ってのイーシャンテンを維持
     (4)その他 
    どれを選択しますか?

    実戦での結果は・・・・・・
    7巡目に、
     六七七八(1)(1)(4)(5)(6)(6)(7)(8)2 
    の手に、まさかの4枚目の七マンをつもってしまい
    見事に?上がりを逃がしたので、
    (おいおい2000点オール逃がしかよ・・・・涙)
    体の底からガクリと来てしまった。(笑)  
    しかし落ち込んでばかりもいられないので、
    ここでもまた七マン切ってのイーシャンテンを選択して
    この手の上がりを夢見て気を取り直した。 
    まだ巡目も浅いし
    何とかなるだろうとも思っていたのだが、
    8巡目に9ソウ、9巡目に3枚目の北、
    10巡目に一マン(だーりー・・・・)と来てしまい、
    まさかこのドラ2枚のチャンス手があがれないんでは????
    なーんて思っていると、
    10巡目に対面からリーチが来た!!
    (うっぜえええw) 
    対面の捨て牌:
    一・九・西・北・(9)・9・九・1・7・中{リーチ!}
     
    そして11巡目ツモってきたのが6ソウ!
    (やっと真ん中の美味しい牌引いたよ・・・)
    当然タンヤオ模様でしかも裏筋ずばりの対面に対して切れるわけもない。
    しかし寝てばかりもいられないので、
    少々の危険は覚悟の上で2ソウを切っての 
    六七七八(1)(1)(4)(5)(6)(6)(7)(8)6 
    のイーシャンテンを維持した。
    もちろん、五六八九57 をツモってくれば
    ノータイムで勝負に出るつもりでいたのだが、
    (特に7ソウなら高め三色なので・・・)
    対面がリーチ一発でカン6ソウをつもって
    裏1枚乗ってのマンガンを和了した。
    (対面逝ってよし! 笑)
    言うまでもなく、俺のチャンス手を潰された上にマンガンの親かぶり!
    まさに踏んだり蹴ったりの状態であった。(はぁ・・・)   
    南2局からは当たり前のように対面が吹きまくりで、
    終わってみれば50000点以上をもっていかれての
    ダントツのトップを許してしまった。
    唯一の救いは、
    俺が20000点持ちの2着で終わったことぐらいかなあ・・・(はあ。。。)
      
    今振り返ってみると南1・6巡目の七マン切りが
    ターニングポイントだったのかな?
    あそこでイーシャンテン維持の七マン切りではなくて
    素直に2ソウ切っとけばよかったのかな?って思います。
     
    ここでまた質問なんですが ・・・・・・
     {質問:3}
     (1)これを結果論と見るか
     (2)サンダーって下手くそ
     (3)その他 
    どれを選択しますか?
    教えていただければ幸いです。
    (あらまあー影の声:2ばーーん! 爆!) 


    「この3つの質問以外にも
    ご意見ご感想(反対意見、賛成意見等なんでも構いません)
    ありましたら、
    ThunderV2@msn.com

    までメール頂けると有難いです。お願いします。      

    ではでは、皆さん、よろしく!

    _________________

    つうことで、研究熱心なサンダーさんにご意見メール、
    どしどしと送ってあげてください。

    ________________________

    (お笑い!)Tプレイヤーの合体HNシリーズ
    〜こんなハンドルって強そう?笑えそう?〜〜

    (1)そあらまあーuz ・・・・・・まあ、強そう・・・・・かな?・。・
    (2)拓研 ・・・・・(='m')プププゥゥゥ、宅建つうのは聞いたことあるが。。
    (3)鈴ぽぽ・・・古株の方ならご存じのカップルHN。(。-_-。)ポッ
    (4)すいす♪0423・・・師弟合体HNね。どっちが師匠?・・・・・w
    (5)トヨタのじじうさぎ・・・(≧m≦)ぐふふぅぅ〜〜意味不明だが、笑える!
    (6)ひいいっっとみqueen・・・・・(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!
    (7)群帝・・・おお、しぶとそうだ!でも酒飲むと、うるさそうだ。ぷぷぷ。。
    (8)1975たかッパチ・・・・☆(o_ _)ノ彡☆ばんばん!
    (9)ふくねコメ・・・・・夫婦合体HNってわけね。(*ノノ) キャーー!!
    (10)道明寺ドラ夫★・・・・ぷぷぷ、これも意味不明だがおもろい!
    (11)okkamiennyan(おっかミーニャン)・・・(≧▽≦o)ワッハッハッハ
    (12)うたかた姫・・・・・うーーむ、あなどれないかも。。(爆!)
    (13)黒未完大漁・・・・これは合体HNというより・・・・(;^_^A アセアセ・・・
    (14)メグミーコ444・・・うむ、強そうだ。テニスもやりそうだ。。wwww
    (15)Bear-Kaka・・礼儀正しい愛知のおっさん?(≧∇≦)ぶぁっはっは!
    (16)馬の耳にサンテ・・・(≧∇≦)ノブハハハ!!わけわからんが、おもろい!
    つうことで、・・・・
    ほかにも面白いのがあったら、教えてください。
    ┐('〜‘;)┌

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    あらまあーの瞬間湯沸し記

    『あらまあーのコンサート前夜祭リアル打ち奮闘記』
    (こちらの都合につき、前編)

    (第1章)コンサート前夜祭「浅草リアル打ち」
    に参加したプレイヤーたち

    「篠芙さん、Kakaさん、群龍さん、トヨタのヤスさん、
    サンテさん、すいすさん、いなださん、ひとみqueenさん、」の巻

    {待ち合わせて出会う人々}

    篠芙さん、Kakaさんと浅草雷門の前で待ち合わせたのが、
    コンサート前日20日の午後1時だった。

    午後から夕方までリアル打ちをやろうという約束は事前に成立していた。

    ひとみqueenさんは前夜福岡から羽田に到着し、神奈川のあざみ野の
    妹さんの家に泊まっていた。
    あざみ野からは田園都市線で渋谷まで来れるので、
    あらまあーは渋谷で午前11時にひとみさんと待ち合わせた。
    そして二人で地下鉄銀座線に乗り一路、浅草へ。
    終点から終点までである。

    浅草到着が12時ちょい過ぎ。
    篠芙さんが来るまでにはまだ時間があるので、雷門脇の喫茶店に入った。
    ひとみさんは、
    あらまあーがPCに送って戴いた本人の写真とはまったく違った印象の
    笑顔の可愛らしい年齢よりも若く見える子だった。

    1時になったので喫茶店を出て雷門へ。
    携帯で篠芙さんに電話すると、
    「もう来てるわよ〜〜」というご返事。

    すぐに篠芙さんは見つかった。
    篠芙さんとは1年ぶりの再会だった。
    去年の春、
    渋谷で娘さんとキングジュンさんと食事をする予定だった篠芙さんは
    浅草を訪れ、あらまあーと会ったことがあるのだった。

    さらにKakaさんから電話が入り、駅前にいる、とのこと。
    Kakaさんが降りたのが雷門側の出口ではなく、
    隅田川寄りの出口だったので、
    あらまあーが迎えに行った。

    Kakaさんはいつもメインで丁寧な挨拶をするあのイメージにたがわず、
    20代なかばのとても相手に好印象を与える青年だった。
    東京は八王子の在だそうである。

    こうして最初のリアル打ちメンバーが揃った。
    栄えある第1戦の卓を囲むことになる
    あらまあー、ひとみqueen、篠芙、Kakaの4名である。

    {行きつけの雀荘、天狗道場にて}

    四人ともオナカがすいていたので、
    仲見世から細いわき道に入った小さなトンカツ屋で昼食をとった。
    カウンター席の狭い店だが、どうしてなかなか美味しいトンカツだった。
    篠芙さんKakaさんひとみさんはカツ丼を、あらまあーはカツライス定食を、
    それぞれ注文した。

    雀荘を決めるのに手間取ってしまった。
    いつもの行きつけの店なら雀代も安いのだが、
    Tゲームのメンバーをそこへ連れて行くことにあらまあーがためらったのが
    そもそもの原因であった。
    タクシーで浅草と千束のあいだを行ったり来たりして、結局、
    行きつけの店で打つことになった。(爆!)
    (んーなら最初からそうしろ、ちゅうのw)

    あらまあー、ひとみqueen、篠芙、Kakaの四人で打っていて、
    やがて群ちゃん(群龍)から携帯に電話が入り、まだ明るい時刻だったが、
    浅草に来るとのこと。
    ゲームがひと区切りつくと、あらまあーが浅草ROXビルの前まで
    彼を迎えに出向いた。
    タクシーから降りてきた群龍さんは、1年前とまったく同じ、
    小ぶりだが体格のがっしりした意志の強そうなナイスガイだった。
    あらまあーが今日現在、Tゲームプレイヤーの中ではもっとも気を許して
    話し合える男が、この群ちゃんである。
    ほかの人がいたらかなりヒイてしまうのではないか?という話題も、
    彼とならなんの気兼ねもなく話せるのだ。
    「あらさん、去年よりちょっと太ったんじゃないっすかぁ?」
    「そっかなあー?^^;」
    などと言葉をかわしながら雀荘までの道を歩いた。

    群ちゃんはワイシャツにネクタイ姿で、カバンを抱えていた。
    なんでもこれから仕事関係のお得意先に行く途中だそうで、
    ひとこと皆さんに挨拶しようと立ち寄ってくれたそうなのだった。
    (本来の彼の「リアル打ち」出番は、『夜の部』からであった。)
    まったく彼の友人を大切にする気遣(づか)いと心根の良さには
    あらまあーも感服するばかりだった。
    おなじ江戸っ子同士だからであろうか?
    彼のハートの良さには毎回脱帽の一語、まさにナイスガイである。

    {トヨヤス君、参加!}

    群ちゃんを観戦に加えてゲームは再開した。
    やがてトヨタのヤス君から携帯に電話が入り、
    彼もまた自分の車で浅草方面に向かっているとのこと、
    トヨヤス君もリアル打ちへの参加を表明してくれたのだった。
    メンバーはしだいに増えていった。
    トヨヤス君から二度目の電話が入り、
    『いま雷門一丁目にいるんですが、、、雷門ってどこですか?』
    と問い掛けられ、地元人あらまあーも思わず、(→o←)ゞあちゃー
    とアタマを抱え込み、瞬間、絶句してしまった。
    フツウ雷門一丁目まで来て「雷門はどこですか?」とは聞かないからだ。
    その時のあらまあーの心境をたとえて言うならば、
    沼津駅前の派出所に勤務する巡査が、突然飛び込んできた人に
    「ヌマヅ駅はどこですか?」
    と問い掛けられたときの心境に似ていた。
    えっ?と思わず絶句し、「(*¬¬)アノネエーキミ〜〜・・・」
    と言いたくなるような心持であったのだ。
    対局中でもあったあらまあーは、当然のごとくシドロモドロになり、
    見かねた群龍さんが電話を替わってくれた。
    結局、群龍さんがトヨヤス君を迎えに行き、雀荘まで連れてきてくれた。
    こうして昼の部は、あらまあー、ひとみqueen、篠芙、Kaka、トヨヤス
    の5名で「2位抜け」で行なわれる運びとなった。
    群ちゃんは、仕事の取引先と会う約束があるため、
    しばらくすると雀荘を後にした。彼の出番は夜の部である。

    昼の部が終了したのは7時ちょい前くらいだったと思う。
    篠芙さんが息子さんと高田馬場(たかたのばば=新宿の近く)で
    夕食をいっしょにとる約束をしていたので、いったんお開きとなった。
    群ちゃんからまたまた電話が入り、
    「いっしょに夕飯を食べよう」という約束が成立したので、
    篠芙さんが帰って行くと、
    残った四人は、
    雷門付近の駐車場に止めてあったトヨヤス君のクルマを
    雀荘近くの24時間営業の駐車場に移動させるのにつき合い、
    それから全員で雀荘の並びの小さな喫茶店に入った。
    そして、いよいよ夜の主役、群ちゃん待ちとなった。

    トヨタのヤスさんは事前に『無口な若者』という情報が入っていたのだが、
    どうしてどうして、よく喋る、愛嬌のある、体格のがっちりしたアンチャンだ。
    しだいしだいに一同が打ち解けて話すようになってきた。

    やがて群ちゃんがやって来て、一同は浅草雷門の大通りに出て
    食事をしよう、ということになった。
    群ちゃんの提案で
    「浅草の老舗の有名な天麩羅屋に入ろう」ということになったが、
    行ってみると、残念ながらその天麩羅屋はもう閉店していた。
    一同は、並びにある「地鶏」の専門店に入り、
    二階の座敷に落ち着いた。
    とりあえずのビールでカンパイし、一同はくつろいだ表情で地鶏を口にし、
    酒を飲みながら話に花を咲かせた。

    {続々と集まる深夜組}

    やがて息子さんとの夕食を終えた篠芙さんから電話が入り、
    夜の部も参加したい、とのこと。
    そこであらまあーがひと足先に地鶏料理屋を出て、
    篠芙さんと待ち合わせし、雀荘で、群ちゃんたち一行が戻るのを待った。
    さらに参加を希望していた道明寺司さんmienyanさんが
    どちらも都合が悪くなり、お二人に替わるようにすいす♪さんが、
    参加したい、との電話をくれた。
    またご家族の具合が悪く、病院と常に連絡を取っていたいなださんからも
    「参加します」という返事があり、またサンテさんもやって来た。
    こうして、夜の部は、あらまあー、篠芙、いなだ、サンテ、Kaka、トヨヤス、
    すいす♪、群龍、ひとみqueenという豪華メンバーで、2卓でリアル打ちが
    行なわれることとなったのである。

    この日はトヨヤス君が調子が良く、昼の部でもプラスしていたが、
    引き続き夜の部も好調!
    しかし最後の数回で何度かあらまあーに終盤で逆転トップを許した。
    それでも昼夜通じて好調のトヨヤス君であった。

    すいす♪さんとは、その存在を存じ上げていたものの、
    Tゲームではほとんど対局がなく、また言葉を交わしたこともなかったので、
    その夜が初のお手合わせだった。
    聞くところによれば東京都内に住む歯科医さん(女医)で、
    女流にしてはかなりしっかりした麻雀を打っておられた。
    結果はいまいちだったものの、キャリアを感じさせる軽妙な打ち回しは
    レベルの高さを感じさせた。
    ご本人いわく、「女流プロとリアルで対局することもある」とのこと。
    このすいす♪さんの発見も今回の収穫のひとつであった。

    篠芙さんは、去年の週刊あらまあーでもちょくちょく紹介した通り、
    豪快でパワフルな麻雀を打たれる「肝っ玉アネゴ」である。(爆!)
    そのイメージ通りのタフで豪快な感じのする打ち捌(さば)きを
    今回も随所に見せてくれた。
    やはり、勝負強さは天下一品である。
    娘さんが結婚して、あらまあーの住む浅草からさほど遠くない
    谷中(やなか)という所に住んでいる。

    サンテさんは物静かだがとても愛嬌のある青年で、
    夜の部ではとても調子が良かったようである。
    彼もトヨヤス君と同じ愛知県人のようだ。

    いなださんは去年の『週刊』のRENコン特集でもお伝えした通り、
    物静かで優しい感じの、誠実そうな好青年である。
    彼は今回、個人的にとても大変な状況下にあった。
    コンサート前には公表できない事柄だったが、
    すべてがひと区切りついた現在では、語っても良いであろう。
    入院中のご父上の容態が思わしくなく、
    いつ危篤状態に陥ってもおかしくはないという状況の中、
    コンサートの幹事を引き受けられ、病院や実家と連絡し合いながら、
    忙しい中で務めを果たされた。
    まだ30だいなかばという年齢で、
    彼のその努力と責任感には、人間としては先輩のこのあらまあーも、
    心から敬意を表するばかりである。
    不思議なことに、いなださんに会ったことのある人で
    彼のことを悪く言う人はいない。
    それだけ初対面の相手に好印象を与える人なのである。
    そのいなださんが、夜の部のリアル打ちに参加してくれた。
    事前に彼の個人的な事情を知っていたあらまあーにしてみれば、
    彼の参加はとても嬉しい出来事だった。
    コンサートが終わった数日後、『週刊』のホムペにカキコがあった。
    『葬儀屋の手配も終え、親戚一同のプレッシャーを感じつつ・・・』
    という書き出しだった。
    この場を借りて、慎んで、いなだクンのお父上の冥福を祈りたいと思う。
    いなだぁ〜〜〜がんばれーーー^^!! m(_ _)m ・・・・

    またKakaさんは、
    当初は昼の部のみ参加の予定で、夜は仕事の予定だったのだが、
    急遽会社に電話し、休みを取り、夜の部も参加ということになった。
    Kakaさんにもこの場を借りて
    「仕事を休んでまでの参加、どうもスイマセン^^ありがとう。」
    と言っておくべきであろう。

    {朝方、三々五々、散っていくTユーザーたち}

    さてさて、こうしたメンバーで、楽しくリアル打ちが行なわれ、
    最終的に、午前8時前に、最後の対局は終了した。
    いなださん、すいす♪さん、サンテさん、このお三方が、
    始発が動き始めた時刻に帰り、
    また、それ以前に、
    バテバテ気味のひとみqueenさんと
    飲みすぎて観戦の椅子の上で寝ていた群龍さんが、
    浅草付近の東横インというビジネス・ホテルに部屋を取り仮眠していた。
    結局、最後まで残ったメンバーは、あらまあー、Kaka、トヨヤス、篠芙、
    の4名となった。
    最後までシャキっとしていた篠芙アネゴのタフぶりには
    さすがのあらまあーも舌を巻いたものである。

    なお、ヨッパラった群龍さんのエピソードに関しては、
    今回、ハラを抱えるほどのオモロイ話がいくつもあるのだが、
    (雀荘からホテルに部屋を取るまでの話、ホテルに着いてからの話など)
    それらは{第3章:世界でイチバン面白いヨッパライ、群龍様}のところで
    詳しく語ることにしよう。
    或る意味、今回の夜の部の主役は、この群ちゃんであった。
    (≧∇≦)ノブハハハ!!

    こうして、心地よい疲労感と襲ってくる睡魔とともに、
    リアル打ちテツマンは終了した。
    トヨヤス君のクルマで篠芙さんを谷中まで送り、
    上野駅までKaka君を送り、
    ついでに千束まであらまあーを送ってくれた。
    トヨヤス君、ありがとう、お疲れ様でした。。。

    参加してくれた皆さん、ありがとう。
    次回がもしあるとすれば、もう少しきっちりとした優勝賞金制の
    大会にしようかと思っています。その節はよろしく!

    (第2章)ボスはやっぱりボスだった!・・・が、
    うたかたさんのイメージはちょと違ったなぁ。。www

    (ボス0423さん、うたかたさん、道明寺司★さんの巻)

    {水戸黄門様のようなボスさん(爆!)}

    コンサートがあった翌日、あらまあーとひとみさんは前前日と同じように
    雷門の前でトヨヤス君を待っていた。
    なんとこの日、品川にホテルをとっていたボス0423さんとうたかたさんが
    浅草にやって来るというのだ。
    トヨヤス君は雷門の地下駐車場にクルマを置いて、颯爽とやって来た。
    相変わらず大柄の、愛嬌のある青年だった。

    ボスたちとの待ち合わせ時間の調整のため、3人で喫茶店に入った。
    しかし正直、このときのあらまあーは
    二日連続睡眠時間が1〜2時間程度という状態で、
    かなり体調は良くなかったのである。
    しかしリアルでボスとうたさんに会えるというこのチャンスを、
    あらまあーが逃すはずもなかった。

    ボスから浅草に着いたという電話が入り、
    雷門通りをあらまあー、トヨヤス、ひとみqueenの3人が歩いて行くと、
    あれれ?・・・向こうから、
    ガタイのがっちりしたご婦人が、
    背の高いメガネの男性に手を引かれて、
    やって来る。。。。。。

    そのご婦人は風格があり、手前で自分の手を引いてる男性の頭を、
    「こら、まだ着かんのかい!」と、ぼこぼこ、こづいているようにも見える。
    前にいる男性は低姿勢で、スイマセン、スイマセン、
    と謝っているようにも見える。
    まるで水戸黄門様と、助さん格さん?、いや八五郎のようでもある。
    (→o←)ゞあちゃー

    まさか〜〜^^;(;▼▼A アセアセ・・・これがボスとうたさん?
    あらまあーはまさか、と思いつつ、その二人の脇を通り過ぎた。
    ところが、ところが、背後で、「あらまあーさん、ボスさんですよー」
    というトヨヤス君の声、・・・・・・・(→o←)ゞあちゃー2
    立ち止まって振り向いたあらまあー、
    やはり、恐れていたことが現実となっていた。(大爆!!)

    手を引いていた男性がうたかたさん、
    水戸黄門様が、ボスだった。。。

    ボスの第一声、「ハラへった〜〜〜!なんか食おう〜〜〜」
    一同、ε=(。_ _)。ドテッ! 

    {豪快に飲み、食べるボスの迫力!}

    一同は、オレンジ通りにある最近できた『回転寿司屋』に入った。
    そこでのボスはすさまじかった!(爆!)
    やはり「ハラへった〜〜」の言葉通り、
    物凄いスピードで飲みまくり、食べまくった。
    前述の通り体調のあまり良くなかったあらまあーは、
    取りあえずのナマジョッキーで5人でカンパイした後、
    ちびちび飲みながらゆっくりしたペースで、寿司をつまんでいたのだが、
    ふと見ると、ボスの席の前には、ナマビールの空ジョッキー3つと、
    二列になってふた山、皿がずらーーっと並んでいた。
    モチロン、ひと山15枚〜20枚くらいである。
    あらまあーの前にはまだ5,6枚の皿が積んであるだけ。。。

    すごい!!いや、すごいと言うより、素晴らしい!!!
    ボスはやっぱり完璧にボスである!
    そのことを改めて認識した一瞬であった。
    ヽ(^∇⌒*)キャハハハ☆(o_ _)ノ彡☆ばんばん!

    最後はやはりボスらしく、
    「ふわ〜〜〜〜、食った食ったぁーー」
    やっぱりボスはボスだったのである。

    {うたかたさんはなんともオモロイ関西人だった!(爆!)}

    ここで特筆すべきは、ボスはもとより、うたかた氏であろう
    あらまあーには、うたかたさんは、学者肌のマジメな人、
    というイメージが強かった。
    旅先で俳句を詠む、というような言わば吟遊詩人的イメージがあった。
    ところがところが・・・・なんと、
    関西弁でダジャレもバンバン言う陽気なおもろいオッサンだったのだ。
    ☆(o_ _)ノ彡☆ばんばん!
    うたさんのイメージほど、実際に会う前と会った後とで変わった人はいない。
    ひとみちゃんに「よろしく」と握手した時も、
    いつまでもその手を離さなかったうたかたさん、
    しかも両手で握り締めていたし、指も動いていたような気がする。
    (*¬¬)アノネエーキミ〜〜   (;一一) ジィー
    つまり、うたかたさんは関西弁ノリのおもろいオッチャンであり、
    なおかつ、むっつりスケベだもあったのである。(爆!)
    うたさんと会うことができたことも、今回の収穫のひとつでもあった。

    一同はそれから雀荘へ行き、夕刻まで打った。
    道明寺司★さんもやって来て合流した。
    そのうちにボスの携帯に電話が入り、
    キシボン(kishibojin)からボスにお座敷がかかった。
    「四谷三丁目でいっしょに夕食でもとりながら飲んで語り合おう」
    というお誘いだった。
    聞けばREN(ジロー)さんやいなださんすいす♪さんも合流するらしい。
    あらまあーにもモチロン声がかかったが、
    ここは、[壁])≡サッ!! と、かわすことにした。
    理由はふたつあった。
    1、現在かなり寝不足で疲労困憊(こんぱい)していること、
    2、翌日にひとみちゃんと銀座をぶらぶらデートして
    「マトリックス・リロ」をいっしょに観る約束をしていた、ということ
    (≧m≦)ぐふふぅぅ〜〜 (@'o'@) ぽっ (。-_-。)ポッ
    この2点であった。

    道明寺司★さんは写真のイメージ通りの
    きっちりと子育てをし、自分の時間もちゃんと持っているという、
    しっかりした感じの奥様だった。
    ボスとはウマの合いそうな、ずばっと自分の意見を言うというタイプの
    自信に溢れた印象の「ご婦人」だった。(爆!)

    雀荘から出ると、ボスはツカサちゃんのクルマで四谷三丁目へと向かい、
    あらまあーとひとみさんは、トヨヤス君のクルマで帰途についた。

    なおこの日は浅草まであらまあーを送った後、ヤス君はひとみさんを
    神奈川のあざみ野まで送ってくれたらしい。
    m(_ _)m トヨヤスさん、ご苦労様、そして、あんがとね〜〜〜^^

    (第3章)世界でイチバン面白いヨッパライ、群龍様

    (群龍さんの巻)

    {ひとみ様の飲みっぷりがお気に召された群龍様}

    今回、ここに皆様に、あの、あの、「群龍」大先生の
    かくも愉快なヨッパライぶりをお知らせすることができるのは、
    ことのほか喜ばしい次第でございます。
    実はここの部分は
    ご本人のOKがなかなか出なくてボツネタ寸前のところ、
    どう心変わりしたか、太っ腹の群龍様が突然のこと、
    「皆さんが喜んでいただけるのなら、OKしましょう」
    と承諾の言葉を発せられたので、
    ここに晴れて、以下の、世にもおかしい「ヨッパライ・ストーリー」が
    日の目を見る次第となったのでございます。

    さて群龍様がいったんお酔いになると、それはもう天下無敵でございます。
    まずは「リアル打ち」のあった浅草の雀荘の夜のこと、
    群様はかなり良い気分でほろ酔いかげんになっていらっしゃいました。
    と申しますのも、前述しましたように地鶏屋での夕食のおり、
    ひとみ様の飲みっぷりに感動されて、
    「いよお、いいねえヒトミちゃん、いい飲みっぷりだね〜〜」
    と、ゴキゲンになって、
    ご自身もかなりエンジンがかかっていたからでございます。
    確かにひとみ様は、地鶏屋さんにたどり着くまではヘトヘト・ヨレヨレ状態
    だったにもかかわらず、ビールや梅チュウハイを次々とお飲みになると、
    シャキッといつものひとみ様になっておられました。
    それを見た群龍様のご機嫌が良くなったのも無理のないところでしょう。

    {深夜の『群龍ワンマン・ショウ』(爆!)}

    ところで、地鶏屋を出て雀荘に着いてからの群龍様は
    それはそれは面白い陽気なお方でありました。
    夜のリアル打ち麻雀は9人2卓で、ひとりづつ抜け番となり、
    群龍様が抜け番となった時のことでございます。
    群龍様はあらまあーが打っている卓のほうへといらっしゃって、
    あらまあーのトイメンのひとみ様の背後の観戦席に腰をおろされました。
    その瞬間から、
    群龍様の「深夜のワンマン・ショウ」が始まったのでございます。

    まず群龍様はべったりとひとみさんの手牌を覗き込みながら、
    「ひとみちゃん、ひとみちゃん、いいかぁ?
    トイメンにいるあのオヤジ(あらまあーのことです。)、
    この勝負はねー、あの、トイメンのくそオヤジを倒さないことには
    勝てないんだよ〜〜!あいつ、あのオヤジからアガれ〜〜〜!」
    と臨時コーチさながらにおっしゃったのでございます。
    (≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!

    それからというもの、群龍様はあらまあーに対して、くそオヤジ、
    いんちきジジイ、あほオッサン、などというコトバを
    100回以上は発せられました。
    たとえば、流局して、リーチのひとみさんのテンパイが4・7ソウ、
    あらまあーが7ソウと何かのシャンポンだったりしますと、もう大変!、
    さっそく群龍様から、
    「オヤジいいいい、きったねえなあ。ふれーー、ふれーー7ソウを」
    とお叱りの声が飛ぶのでございます。

    え? さぞかしあらまあーは不愉快だってろう?、ですって?
    とんでもない! あらまあーはハラの底から笑いころげておりました。
    これも群龍様の人徳でしょうか?彼のヨッパライぶりは、
    それはそれはもう、ユーモラスであったのでございます。

    {雀荘の店員もお手上げの群龍様! ┐('〜‘;)┌ヤレヤレダゼ }

    さてさて夜もしんしんと更けてきたのですが、
    夜中の2時3時を過ぎても、群龍様のパワーは衰えることはなく、
    まさにまさに天下無敵の勢いでございました。
    見かねた店員がやって来て、
    「スイマセンお客様、もう少しお静かに願います」
    と言いました。と、この直後、群龍様はすっくと立ち上がり、
    目の玉をヒンむかれて、

    「何ぃぃいいい? うるさい? うるさいってぇーー? 
    この俺がかぁ?・・・・・・うるさい、ってぇーー?
    あのねえ、いい? うるさい、って言うのはねえ、
    そこの突き当たりにトイレがあるでしょ? そのトイレに入って
    鏡があるから、そのカガミをよーーっく見てみなさい。
    そこに、写っているのが、・・・・・・うるさい、って言うんだよ。
    つまり、オンドレの顔じゃーーー!!!」

    さすがの店員も、そこまで言われては、
    すごすごと引き返すしか術(すべ)はありませんでした。

    そのときの群龍様の勇ましいお姿といったら、
    まるで「網走番外地シリーズ」の高倉健さんのようでございました。
    (≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!☆(o_ _)ノ彡☆ばんばん!

    なお余談ではありますが、その後も群龍様がそっぽを向いたスキを見て、
    店員は、 |||||||||_・)ソォ、と私の背後にやって参りまして、
    群龍様に気づかれぬように、私に顔を近づけて耳打ち。
    「スイマセン、あちらのお客様、
    もう少し静かにするように言って戴けませんか?」
    「はい、わかった。すいませんね。あとでよく言っておきます」
    店員はびくびくオドオドして、群龍様と目が合わないようにして、
    群龍様がこちらに向き直ると、[壁])≡サッ!! と隠れんばかりに
    素早く戻っていきました。 
    ☆(o_ _)ノ彡☆ばんばん!

    あらまあーはといえば、おかしくておかしくてハラを抱えていました。
    最近リアル打ちしていてこれだけ笑えたのも、久々のことです。
    群龍様のおかげで、今回の集いはとても楽しいものになりました。
    心から、群ちゃん、ありがとう! と申しておきます。
    群龍様の武勇伝はまだ続きます。

    {やはり天下無敵の群龍様!}

    今のお話の続きになります。

    そろそろ夜が明ける午前4時を回った頃でしょうか?
    あれほど雀荘内に響きわたっていた群龍様のお声が、
    いつの間にか聞こえなくなり、
    店内には牌の音とチーポンリーチの声だけが聞こえるばかりとなりました。
    つい先ほどまで、
    「俺のどこがうるせーーってんだよう、チキショウめぇ・・・」
    などとクダを巻いていらっしゃった群龍様のお声が
    まったく聞こえなくなったのです。

    あらまあーが、?、と顔を上げて、
    トイメンのひとみ様の背後の観戦席に
    目をやりますと・・・・・・・・・・・・あららーーー^^:
    なんと群龍様、椅子に座ったままの姿勢で天井を向き
    ぽかーーんと口をあけて眠っていらっしゃいました。
    どうりで静かなはずです。
    (='m')プププゥゥゥ 
    なんとその口をあけたまま天を向いて眠る群龍様の顔の
    マヌケなこと・・・あーっ!ウソです、スイマセン。。・・・・・
    ・・・群龍様のお顔の神々(こうごう)しいこと。
    まさに勇者の眠りといった感の強いお姿でありました。
    まさに、恐いものなし、天下無敵の群龍様でした。
    (≧∇≦)ノブハハハ!!

    そのハンチャンが終わって、いなだ様が帰ることとなり、
    2卓のうちの1卓がオヒラキとなりました。
    その時点では、
    地鶏屋さんで飲んだお酒がかなり回ってきていたひとみ様も
    もうかなりバテバテ気味でございましたので、
    あらまあーは群龍様とひとみ様にどこかで仮眠していただこうと考え、
    群龍様を起こそうと試みることにしました。
    群龍様は、よくこんな態勢で寝られるなぁ、と感心するほどに、
    椅子に座ったまま天井を向いて眠っておられました。
    あらまあーが、群ちゃあーーん、と揺さぶろうが、ホッペタをつねろうが、
    オデコをごっつんこしようが、まったくお目をお覚ましになりません。
    ( ̄(エ) ̄)ゞ クマッタモンデスナー

    見かねて隣の卓からすいす♪様が、
    「いっそのこと、ちゅううう、しちゃぇばあ?あらまあーさんお得意の。。」
    とお冷やかしになるほどでした。
    耳を引っ張るやら、口を広げてイーッダをさせるやら、
    鼻の穴に指を突っ込むやら、耳元でオーーイと呼ぶやらして、
    やっとのこと群龍様は目をお覚ましになりました。
    群龍様は目を覚ますと突然すっくと椅子から腰をお上げになり、
    「おうっ、じゃあ行こうか」
    と申されたものでした。
    いったいどないなってんねん、この人の神経細胞は。。 (;一一)

    対戦中の1卓を残し、いなださんと群龍様、ひとみ様、あらまあーは、
    雀荘をいったん出ました。
    (モチロンあらまあーは
    ひとみ様群龍様をどこかのビジネスホテルまで連れて行き、
    また雀荘に戻る予定でした。)
    いなだ様と別れの言葉を交わし、
    ひとみ様群龍様あらまあーの3人はタクシーを拾って、
    浅草中心部とあらまあーの家がある千束のちょうど中間地点にある
    『東横イン』というビジネスホテルまで行きました。

    さてさて、群龍様なのですが、
    この東横インでも抱腹絶倒の大活躍(?)をされるのでした。
    まさに、群龍様こそはヨッパライの中のヨッパライ、
    世界チャンピオン・クラスのヨッパライと言えるでしょう。
    そのご活躍に関しましては、以下に記します。

    {大爆笑!ビジネスホテル・東横インでも大暴れの群龍様}

    タクシーが東横インに着いて、群龍様、ひとみ様、あらまあーの3人が
    クルマを降りますと、群龍様は颯爽と先頭に立ち
    ホテルに入って行かれます。背後から二人が続きました。
    フロントの女の子「いらっしゃいませ」
    群龍様「泊まるのはこちらの女性と俺の二人ね。」
    フロントの女の子「かしこまりました。お部屋は・・・?」
    そこで群龍様、きっぱりと答えられました。
    群龍様「ダブルひと部屋、頼む!」
    背後で、あらまあーとひとみ様が、ε=(。_ _)。ドテッ! !
    おーーい、群ちゃーーん、戻ってこーーい!気をしっかり持て〜〜
    おおおおおおぉーo(* ̄○ ̄)ゝーいぃぃぃぃぃぃ!
    フロントの女の子「あいにくダブルは、満室ですので、
    ツインかシングルになりますが。。。」
    群龍様「うむ。じゃあ、ツイン、ひと部屋!」
    (゜゜;)\(−−;)オイオイ ナニイッテンダヨ
    違うでしょおおおお?群ちゃあああああん。(∇≦*)んもぉ〜♪

    背後から慌てて、ひとみ様とあらまあーが、肩を抱き、
    ひとみ様「群さん、シングルでしょ?」
    あらまあー「そうそう。群ちゃん、シングルふた部屋、でしょ?」
    ここで群龍さま、ふっとわれに返り、
    「あ、そうだった。(;▼▼A アセアセ・・・うむ、シングルふた部屋ねー」
    ☆(o_ _)ノ彡☆ばんばん!

    こうしてチェックインがやっとのこと完了し、
    部屋のキーを受け取った群様ひとみ様はホテルの中へ。
    お二方に別れを告げたあらまあーは
    雀荘へとトンボ返りで戻った次第でございます。

    雀荘へ戻ると、サンテ様すいす♪様がそろそろお帰りの時刻となり、
    あらまあーは最後まで残った根性あるメンバー、篠芙様、Kaka様、
    トヨタのヤス様とともに、朝の8時近くまで打ちました。
    トヨヤス様やKaka様は若いのでスタミナ充分ですが、
    篠芙様のタフぶりにはあらまあーも感服いたしました。
    すごい!この人も鉄火アネゴやのう。。(爆!)

    ところで、群龍様の武勇伝がこれで終わりかというと、とんでもない!
    まだこの続きがあるのでございます。
    以下は、翌朝の携帯電話で群龍様自身から伺った
    東横インでの群龍様武勇伝録でございます。

    {激爆!もう誰にも止められない、暴走機関車・群龍様}

    ひとみちゃんにおやすみを言って自分の部屋に入った群龍様、
    ベッドに大の字になって眠ろうかと思いきや、
    あれれ?部屋の電気がつかない。スイッチもどこかわからない。
    慌てて手探りで壁の電話の受話器を取り、
    「おーーいコラァ、部屋の電気ついとらんぞー!
    このホテルは停電かぁああ?早く明かりつけろおおおお!」
    電話に出た従業員の女の子、
    「あのうお客様、お部屋の明かりはですねー、
    キーを挿し込み口に挿し込んでいただいて、
    ヒネると、つくのですが・・・・(;^_^A アセアセ・・・」
    「なにぃいい?キー? キー? キー?
    キーだぁあ? んーなもの受け取ってねーぞお」
    従業員の女の子、タジタジになり、
    「あのうお客様・・・(;^_^A アセアセ・・・ お言葉ですが、、、
    お客様はご自分のお部屋からいま電話さてるんですよ、ね?
    キーがないとご自分のお部屋にはお入りになれないはずですが。。。」
    「え? ・。・ 何? 何わけのわからんコト言ってるのぉお?
    (って、オイオイ^^; わけわからんのはあんたのほうじゃいっ!爆!)
    このホテルは遅く来た客の部屋の明かりはつけんのかあああ!
    せこいなあ東横インってとこはあ! はよ電気つけんかいっ!」
    ┐('〜‘;)┌ヤレヤレダゼ

    泡を食った従業員たち数名が群龍様のお部屋に到着、
    懐中電灯を使って這いつくばり、やっとのことで
    群龍様が部屋に入るや放り投げたと思われる部屋のキーを
    ベッドの隅っこから発見し、それを壁の挿入口に挿し込んで
    ようやく部屋の明かりがついたのでございます。

    部屋が明るくなりますと、
    ベッドの上に大の字に仰向けになっていた群龍様は
    さっと起き上がって、従業員一同を見回し、
    「おお、ついたじゃん。ご苦労さん。もう帰っていいよー」
    従業員一同、ε=(。_ _)。ドテッ!  ε=(。_ _)。ドテッ! 

    まさに、まさに、天衣無縫、傍若無人、阿鼻叫喚、天下無敵という
    四文字熟語の世界がぴったりの群龍様でございました。
    (≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!

    なおこれは余談になりますが、翌朝携帯に連絡をくれた群龍様は、
    しきりに前夜の失態ぶりについて、
    「いやぁ、あらさん、あんときはカミさんとホテルにチェックインするような
    気になってて、思わずダブルって言っちゃったんっす。
    (;▼▼A アセアセ・・・
    別に下心はないんっすよー」
    と一生懸命に言い訳されておりました。
    (≧▽≦o)ワッハッハッハ
    だれも群龍様のことを疑いませんよ、大丈夫です。
    仮に下心があったとしても、この男なら許せる、と思わせるところが
    まさにこの群龍様の人徳でございましょう。

    さてさて、今回は群龍様のかくも可笑しきヨッパライぶりを
    ここに紹介させていただきましたが、
    ひとみさんが福岡に帰る前日、
    上野で送別会がわりに焼肉屋さんへ招待してくださったこと、
    またその後のカラオケなど、このたびはこの群龍様のおかげで
    とても楽しい集いになったことはまぎれもない事実であります。
    この『焼肉屋さんとカラオケのお話』は
    次回・後編にて詳述させていただくこととして、
    今回は群龍さんホントウにありがとう!m(_ _)m ・・・・
    と感謝の言葉を添えて、エピソードの結びとさせて戴きます。

    なお、週刊あらまあーでは群龍様を、『初代・オモシロヨッパライ王』
    と認定させていただきます。(爆!)
    つうことで・・・・・後編に続く。

    {次回(後編)・予告}
    後編では
    コンサート当日見事に大コケして連絡係の役目を果たせなかった
    あらまあー氏の頭パニック逆ギレストーリーや、
    マトリックスを銀座に観に行って、
    昼食のとき飲んだライチ酒が効いてきて熟睡したひとみさんの話、
    ボスとツカサさんのディズニー・シーのエピソード、
    あちこちに車でみんなを送ってくれたトヨヤス君の奮闘記など、
    ここでは紙数の関係で書き尽くせなかったエピソードを
    紹介したいと思います。乞うご期待!

    (後編ラインナップ){予定}

    {第4章}コンサート当日、みごとに大コケしたあらまあー
    {第5章}マトリックス上映中に熟睡のひとみちゃん
    {第6章}トヨタのヤスあり(爆!)・・・トヨヤス君奮闘記
    {最終章}リアル打ちで出会ったプレイヤーの皆さんへ・・・

    ・・・・・・・・・・・・・TO BE COTINUED

    ----------------------------------------------------------------------------

    {短期集中連載!}
    ひとみqueenの『少女漫画狂集合』
    (前編)=60年代・70年代

    本当はトキワ荘の時代から書きたかったのですが、
    いまいち自信がないので、
    そこはあらまあーさんにまかせるとして
    少女漫画史から入っていこうと思います。
    私、決して漫画オタクではありません。
    ただ漫画が好きなだけです。
    (あれ?これってオタクっていうのかな・・・・。)


    〜1960年代(少女漫画の夜明け)

    '46 光文社「少女」創刊
    '49 長谷川町子「サザエさん」(朝日新聞)
    '51 集英社「少女ブック」創刊
    '53 手塚治虫「リボンの騎士」(少女クラブ)
    '55 講談社「なかよし」創刊
    '55 集英社「りぼん」創刊
    '59 ちばてつや「ユカを呼ぶ海」(少女クラブ)
    '60 水野英子「星のたてごと」(少女クラブ)
    '61 石森章太郎「竜神沼」(少女クラブ)
    '62 赤塚不二夫「ひみつのアッコちゃん」(りぼん)
    '62 ちばてつや「1・2・3と4・5・ロク」(少女フレンド)
    '63 講談社「週刊少女フレンド」創刊
    '63 集英社「週刊マーガレット」創刊
    '63 細川知栄子「なくなパリっ子」(週刊少女フレンド)
    '63 青池保子デビュー
    '63 国産テレビアニメ第一号「鉄腕アトム」放送開始
    '64 樹村みのり、里中満智子デビュー
    '64 東京オリンピック開催
    '65 集英社「別冊マーガレット」創刊
    '66 講談社「別冊少女フレンド」創刊
    '66 大和和紀デビュー、ザ・ビートルズ来日
    '67 アニメ「リボンの騎士」、池田理代子、美内すずえデビュー
    '68 小学館「少女コミック」創刊
    '68 集英社「週刊セブンティーン」創刊
    '68 浦野千賀子「アタックNO.1」(週刊マーガレット)
    '68 望月あきら「サインはV」(週刊少女フレンド)
    '68 竹宮恵子、大島弓子、一条ゆかりデビュー
    '68 アニメ「巨人の星」
    '68 三億円強奪事件発生
    '69 集英社「別冊セブンティーン」創刊
    '69 庄司陽子、木原としえ、山岸涼子、萩尾望都デビュー

    少女漫画界は
    男性マンガ家の活躍から始まった!!

    少女漫画界の始まりは、やはり手塚治虫だった。
    53年に発表された「リボンの騎士」
    手塚はこの作品で少年漫画で築き上げたストーリーを、
    少女漫画に持ち込んでみせた。
    その当時の少女雑誌は、
    マンガよりも小説などの活字のページが主体で
    少女たちのアイドルは、
    小説の挿絵、抒情画(詩のついた絵)
    を手がけるイラスト画家たちだった。
    この頃の代表作は、雑誌「少女」に
    49〜54年まで連載された、倉金章介の
    「あんみつ姫」になるだろう。
    城に住むお姫様を主人公にした、明るいギャグマンガである。
    ほかに長谷川町子の「サザエさん」などが、
    少女マンガ向けの人気作だ。
    (サザエさんは4コママンガなので、
    正確に少女漫画といえないかもしれないが・・・。)
    いずれもほのぼのとしたユーモアを持つ作品である。
    主流は笑いの要素が強いマンガだった。
    そこへ、ストーリー性を導入し、
    複雑な構成とコマ割りを取り入れた「リボンの騎士」が登場したのだ。

    「リボンの騎士」は華やかなお姫様が、
    自ら剣を取って自分の運命を切り拓くというもの。
    この時代、世間では良妻賢母の教育が主流だったはず。
    そこへ、この作品がどれだけ読者少女に影響を与えただろうか?
    手塚以降、男性マンガ家が少女漫画を描くという
    状況がしばらく続くことになる。
    今では考えられないことだが、少女マンガのヒット作は
    男性マンガ家たちの手になるものだった。
    手塚の信奉者であるトキワ荘の石森(現・石ノ森)章太郎
    赤塚不二夫、つのだじろう、藤子不二雄、
    「鉄人28号」の横山光輝、 「あしたのジョー」のちばてつや
    松本あきら(現・零士)、楳図かずお たる作家たちが、
    少女マンガのヒット作を生み出していった。
    石森章太郎の「竜神沼」、ちばてつやの「ユカを呼ぶ海」
    「1・2・3と4・5・ロク」赤塚不二夫の「ひみつのアッコちゃん」
    横山光輝の「東京プリンセス」「魔法使いサリー」
    つのだじろうの「ルミちゃん教室」など、
    50年代後半から60年代半ばにかけて、
    男性マンガ家たちは、ストーリー少女マンガを開拓した。

    手塚の流れを汲んだ本格的なストーリーマンガを
    描く女流作家の第一号は、水野英子になるだろう。
    60年に「星のたてごと」でヒットを飛ばした水野は
    デビュー当初、男性作家のペンネームだと思われていたらしい。
    それぐらい、作品のレベルが高かったのだ。
    それと並んで、人気が高かったのが、
    貸本マンガの世界で活躍していた、
    わたなべまさこと牧美也子。
    彼女たちは、貸本の世界から「少女ブック」「少女」
    などの雑誌に活躍の場を広げ男性作家に混じって活躍し始める。
    わたなべまさこの代表作「ガラスの城」
    牧美也子の「白いバレエぐつ」「マキの口笛」などは、
    雑誌掲載で人気を得た作品である。
    それから次々とストーリーマンガが生み出されていった。
    細川知栄子(現・智栄子)の「なくなパリっ子」「あこがれ」
    西谷祥子の「マリィ・ルウ」「レモンとサクランボ」「学生たちの道」
    などのヒット作が生まれる。

    この当時、貸本マンガの人気に押される形で、
    月刊少女雑誌の不振が目立つようになってきた。
    月刊少女雑誌が週刊少女雑誌の部数を下回るようになったのだ。
    光文社の「少女」は61年に休刊。
    「少女クラブ」「少女ブック」は63年にそれぞれ休刊する。
    時代の主流は週刊マンガ誌と
    年少者向けの「りぼん」「なかよし」に移っていった。
    60年代前半には、青池保子、里中満智子らがデビュー。
    後半は、大和和紀、美内すずえ、竹宮恵子(現・惠子)
    大島弓子、一条ゆかり、木原としえ(現・敏江)山岸涼子
    庄司陽子、そして萩尾望都らがデビューする。
    70年代の少女マンガ黄金期を築き上げる作家たちが
    続々とその頭角を現し始めたのである。
    また、60年代後半には東京オリンピックの開催に刺激され、
    少年マンガで流行した、スポ根の要素を採り入れた
    浦野千賀子の「アタックNO.1」望月あきら の「サインはV」
    細野みち子の「金メダルへのターン」などのヒット作が生まれる。
    このようにして、時代の流れや流行といった
    様々な要素を取り込みながら、
    少女マンガはひとつのジャンルとして形成されていった。

    〜1960年代(代表作品)

    作品名 作者 発表年 出版社 解説
    リボンの騎士 手塚治虫 '53/'63 講談社
    全2巻 冒険ファンタジーの歴史的名作。いたずら者のチンクの手違いで男と
    女、二つの心を持って生まれたきたサファイア王女。ある時は悪人を倒し、ある時は
    亜麻色のかつらを被り隣国のフランツ王子と恋に落ちる。マンガ、アニメとも長年に
    わたって愛され続けてきた。初出は、53年の「少女クラブ」。連載終了後の58年
    に同じ「リボンの騎士」というタイトルで「なかよし」に発表された。その後、テレ
    ビアニメ化に伴って、63年に再び「なかよし」で連載された。

    ガラス玉 岡田史子 '68 朝日ソノラマ
    サンコミックス
    全一巻 漫画は芸術か否か?何を基準に芸術と評価するのかわからないが、彼
    女の作品は間違いなく芸術である。小難しい哲学的なテーマで、一作ごとに絵柄が全
    く違うのである。手塚治虫の虫プロが青林堂の「ガロ」に対抗して創刊した
    「COM」。この雑誌で、'68年に新人賞を受賞したのが、この「ガラス玉」だった。
    天才といわれたが、わずか数年の活動で筆を折った。萩尾望都は「北海道は、少なく
    ともひとりの天才を、雪のなかにかかえているのだ。」と言ったほどの岡田ファン。
    とにかく彼女の作品については、あーだこーだと解説したくないのです。とりあえず
    見てください。とはいっても、サンコミックスから「ガラス玉」「ほんのすこしの
    水」「ダンス・パーティ」この3冊。NTT出版から、作品集全二巻しかでていませ
    ん。いずれも入手困難です。
    注:)私、ガラス玉しか所有していないのです。ほんのすこしの水、ダンス・
    パーティ、NTT出版の作品集、どなたか譲ってもらえませんでしょうか?初版、美品
    に限り「ほんのすこしの水」「ダンスパーティ」は各2500円、NTT出版の作品
    集、一冊5000円で買います。

    アタックNO.1 浦野千賀子 '68 集英社
    全12巻 少年マンガ界で「巨人の星」「あしたのジョー」などでブームに
    なった、スポ根もの。少女マンガ界では、この「アタックNO.1」が人気を獲得。主人
    公、鮎原こずえが特訓、病気など、数々の苦難を乗り越えバレーに打ち込む姿が、'
    69年のテレビアニメ化に伴って、国民的大ヒットとなった。漫画よりもアニメの方
    が有名なのかなー? "木の葉おとし"や"竜巻おとし""三位一体攻撃"・・・。なん
    じゃこりゃーと笑いたくなるような必殺技だが、当時は真似した人もいるのでは?

    スマッシュをきめろ! 志賀公江 '69 集英社
    全4巻 訳あって別々に育った姉妹の正統派スポ根少女マンガ。姉のさおり
    は、裕福な家庭で育ち、妹の真琴は、父と二人で山奥でテニスの特訓をする。そして
    父の死によって、姉の家に引き取られた真琴は姉に激しく嫉妬し、二人はテニスを通
    じて対立を深めていく。このマンガも魔球が登場する。ボールがブーメランのように
    弧を描く"ローリングフラッシュ"消える魔球"ブラインドフラッシュ"。「週刊マーガ
    レット」で連載され、爆発的人気を得て、'71年には「コートにかける青春」のタ
    イトルでドラマ化された。近年、作者の志賀公江はレディースコミックで活躍の場を
    広げている。

    ファイヤー! 水野英子 '69 秋田書店文庫
    全3巻 有名なトキワ荘の住民でもあり、天才少女といわれた水野英子は、手
    塚治虫に才能を認められ15歳の若さでデビューした。「ブロードウェイの星」「白
    いトロイカ」「すてきなコーラ」といった少女を主人公にした名作を数々発表してき
    た。その作者がロックシンガーを目指すアメリカの少年を主人公に描いたのがこの
    「ファイヤー!」ベトナム戦争など時代背景を取り込んだ作品。母子家庭育ちのアロ
    ンは、ファイヤー・ウルフという男に出会い、その歌に魅せられてバンドを結成し
    ロックミュージシャンの道を歩みだす。男性のマンガファンもいるのではないかと思
    うほど、とても熱い作品。

    70年代(少女漫画界の黄金期)

    '70 小学館「別冊少女コミック」創刊
    '70 三島由紀夫、割腹自殺
    '70 ドラマ「アテンションプリーズ」
    '72 池田理代子「ベルサイユのばら」(週刊マーガレット)
    '72 萩尾望都「ポーの一族」(別冊少女コミック)
    '73 山本鈴美香「エースをねらえ!」(週刊マーガレット)
    '74 白泉社「花とゆめ」創刊
    '74 長嶋茂雄、現役引退
    '75 秋田書店「プリンセス」創刊
    '76 白泉社「LaLa」創刊
    '76 美内すずえ「ガラスの仮面」(花とゆめ)
    '76 竹宮恵子「風と木の詩」(週刊少女コミック)
    '77 小学館「ちゃお」創刊
    '77 庄司陽子「生徒諸君!」(少女フレンド)
    '78 秋田書店「ひとみ」創刊
    '78 集英社「ぶ〜け」創刊
    '78 サン出版「JUN」(後の「June」)創刊
    '78 アニメ「銀河鉄道999」
    '79 アニメ「ベルサイユのばら」「ドラえもん」

    少女漫画の確立と地位の向上

    少女マンガの黄金期は、やはり70年代である。
    この時代、傑作、名作が次々と生み出されていった。
    その代表が、いわゆる24年組といわれる作家たちだ。
    24年組というと必ず名前が挙がるのが、
    萩尾望都、竹宮恵子(現・惠子)、大島弓子、木原としえ(現・敏江)
    山岸涼子のうち、実際に昭和24年生まれなのは、萩尾のみという
    あいまいな用語でもある。
    この他にも、樹村みのり、山本鈴美香、大和和紀、里中満智子
    庄司陽子、一条ゆかり、もりたじゅん、土田よしこなど
    著名な作家たちがデビューを果たし、名作を発表している。
    彼女たちの活躍によって、
    「女性が少女のためにマンガを描く」という
    現在のスタイルを確立した。
    では、彼女たちの作品は、60年代の作品とどのような違いがあるのか?

    それは、リアルな設定と表現技法を取り入れたこと。
    緻密な時代考証を基に描いた、池田理代子の「ベルサイユのばら」
    実在するバレエ団を舞台に描いた、山岸涼子の「アラベスク」など。
    もうひとつは、少年マンガ的なストーリーではなく、
    自分の内面を深く掘り下げることで生まれた、
    大人でも、子供でもない自分、つまり少女とは何者か・・・?
    この少女性というテーマを、作家たちは描きだした。
    このような内面の深い追求は文学と結びつきやすく
    「文学的少女マンガ」と呼ばれるようになる。
    その代表作が、萩尾望都の「ポーの一族」である。
    作品全体から立ちのぼる神秘的なムードは、
    それまでの少女マンガにはないものだった。
    永遠に14歳のままで生き続ける、大人でも子供でもない自分、
    ましてや女でもない少年たちの姿は、
    当時の読者少女の理想だったであろう。
    少女マンガに頻出する美しい少年たちは、
    形を変えた少女の表出だといえる。
    竹宮恵子の「風と木の詩」
    少年愛ものが多く描かれたのもそのためだ。
    男女の生々しい恋愛よりも、男同士のほうが
    純粋なイメージが強く、男女間の恋愛のように
    定まりきった形式がないだけに、独創的な作品ができる。
    少年愛や、ホモセクシュアルは、少女マンガのモチーフとして
    多用されるようになった。

    その一方で、旧来のストーリーマンガを進化させたヒット作も生まれる。
    美内すずえの「ガラスの仮面」山本鈴美香の「エースをねらえ!」
    平凡な女の子が師匠に見出され、
    厳しい特訓を受けながら、成長していく。
    まさしく、スポ根マンガそのものだ。
    この時代、伝統的なストーリーマンガに加えて、
    SFや、ファンタジーもの、歴史もの、性の問題、ホモセクシュアル
    少女マンガは全てのジャンルを開拓しくつしてしまった。
    この作品群は、一部の読者(オタク?)に
    熱狂的な支持を受けたが、その思考に馴染めない層もでてくる。
    そんな読者に人気だったのが、乙女ちっくマンガだ。

    乙女ちっくマンガは、当時流行していたアイビールックから
    「アイビー・マンガ」といわれていた。
    陸奥A子、太刀掛秀子など、「りぼん」で活躍していた作家たちだ。
    共通点は、少女趣味なファッションや、
    恋に恋している女の子たちの恋愛を扱っているところなど。
    私は、この手のマンガは嫌いなのであまり読んだことありません。
    なので、批評のしようもなく賛否両論もあるでしょうが、
    まず、主人公に主体性がない。ストーリーもない。
    ただ待ってるだけで、自分から何も行動しない。といったところ・・・。
    しかし、多少の批判があるものも、
    日常的な風景のなかで、幼い恋愛物語もたしかに受けいられた。
    この幼い恋愛ものは、後の学園ものへと受け継がれていく。

    この時代の学園ものの代表作は、庄司陽子の「生徒諸君!」
    家族や恋愛、受験について悩み、主人公が成長していく過程は
    読者に、限りなく近いものがあった。
    これら学園ものは、現実とマンガの距離を急速に縮め
    フリルや王子様ではなく、制服、隣の生徒というのが一般化し、
    80年代へと突入していく。

    いわば、60年代の「リボンの騎士」や「あんみつ姫」といった
    男性漫画家たちが先駆けとなった時代から、
    「女性」の手による「少女漫画」が確立した時代、
    言い換えれば『少女漫画が少女漫画として真に自立した時代』が、
    この70年代だと言えるだろう。
    70年代を「確立期」と見るならば、80年代はまさに「騒乱期」となる。

    〜1970年代(代表作品)

    ポーの一族 萩尾望都 '72 小学館
    全5巻 萩尾望都の代表作。これを読まないと少女マンガは語れませ
    ん。ポーの一族とは、人間のエナジーを吸い取り、永遠に生き続ける吸血鬼たちのこ
    と。エドガーとメリーベル二人の兄弟は一族に加えられる。数百年生きてきた二人
    だったが、メリーベルは消滅してしまう。エドガーは寂しさのあまり同級生のアラン
    を一族に引き入れる。そしてエドガーとアランは永久に旅を続けて行く・・・。神秘
    的なファンタジーロマン・・・。す、す、すばらしい!!萩尾望都という人は一体ど
    れだけのマンガ家に影響を与えたのであろう。少女マンガの不朽の名作だ!

    11人いる! 萩尾望都 '76 小学館文庫
    全1巻 ここの管理人、あらまあーさんのお気に入りのマンガということで解
    説を少々・・・。萩尾望都のSF代表作。宇宙大学の最終試験は、外部との連絡を絶た
    れた宇宙船の中で53日間、生き延びるということ。しかし、10人のはずが、宇宙
    船には11人いたのだ!襲いかかるトラブルの中、生徒たちは11人目をめぐり疑心
    暗鬼に囚われていく。追い詰められた人間の狂気が描かれて、短編とは思えないほど
    濃密な世界になっている。続編に「東の地平・西の永遠」がある。

    ベルサイユのばら 池田理代子 '72 集英社
    全10巻 緻密な時代考証に基づいた、華麗なる愛と苦悩の物語。連載終了
    後、宝塚歌劇団での舞台化で"ベルばらブーム"を巻き起こした。この作品を知らない
    人なんていないだろうな〜。テレビアニメ化、映画化もされた・・・。アニメはまだ
    許せるとして、この実写の映画化・・、見た方いらっしゃいますか?「シェルブーム
    の雨傘」を監督した、巨匠ジャック・ドゥミが監督したとは・・・。きいたこともな
    いような外国人、カトリオーナ・マッコール、バリー・ストークス、などで送る本格
    派ミュージカル・・・。違う!イメージと違う!!^^ 熱狂的なこのマンガのファ
    ンは怒り心頭なはず。マンガの映像化というのは、とにかく難しい。原作が素晴らし
    いだけに、これはちょっとねぇ・・・。ヒマを持て余しててしょうがない時にビデオ
    屋で探してみてはいかがでしょうか?

    エースをねらえ! 山本鈴美香 '73 集英社
    全18巻 作品のタイトルは、宗方コーチの絶筆、「岡、エースをねらえ!」
    からきている。傑作スポ根少女マンガ。テニス王国、西高に入学した岡ひろみは、お
    蝶夫人に憧れてテニス部に入部する。そこで鬼コーチ・宗方仁と日夜、猛特訓を重ね
    る。アニメでもヒットしたので知らない人はいないだろう。このお蝶夫人、竜崎麗香
    という人、知的な巻き髪のゴージャス美人で、ドレス姿で暖炉つきの豪邸にお住みに
    なっていたが、こんな高校生・・絶対いないって〜^^ しかし、お蝶夫人には憧れ
    ていたなぁ・・・。宗方コーチの死後、ストーリーの路線が変わってしまい、作者の
    人生哲学が色濃く反映されていった。その作者はマンガ界を引退し、現在は宗教団体
    の教祖になっている。7つの黄金郷というマンガが7巻まで出版されているのだが、
    唐突に終わってしまっている。未完のまま終わるなんて・・・。背中の暗号はなんな
    の?!誰が黄金郷にたどり着くの?!あぁぁ、続きがみたいぃぃ。

    キャンディ
    キャンディ いがらしゆみこ
    原作/水木杏子 '75 講談社
    全9巻 孤児院育ちのキャンディス・ホワイト。大金持ちのアードレー家の養
    女になり、波瀾万丈な人生を明るく前向きに生きていく。テレビアニメ化によって、
    年少者を中心に大ヒットした。これにでてくるテリィ、かっこよかったな〜。キャン
    ディとの別れと運命的な再開は、いつ読んでも泣けてくる・・・。数年前に、原作者
    がマンガ家を提訴して、しばらくネット上で話題になりました。そのおかげなのか、
    このコミックの価格が急に高騰したような・・・?初版本はかなりの値段がついてい
    ました。

    ガラスの仮面 美内すずえ '76 白泉社
    〜41巻 76年に連載を開始してから、現在も続いている。ドジでなんの取
    り得もない北島マヤは、演技の才能を月影千草に見出される。「紫のバラの人」の存
    在がマヤを勇気づけ、数々の舞台をこなし、ついに幻の名作「紅天女」の主役の座を
    めぐり、演劇界のサラブレッド・姫川亜弓と演技で対決する。40巻以降から、かな
    りの長期休載が続いている・・・。紅天女の内容が決まらないからだ、とか噂された
    が、今は全貌もみえてきて物語も佳境にはいった。50巻ぐらいをめどに完結するら
    しいのだが・・・。

    悪魔(デイモス)
    の花嫁 あしべゆうほ
    原作/池田悦子 '75 秋田書店
    〜17巻 ギリシャ神話の悪魔が巻き起こすロマンホラー。双子の妹ヴィーナ
    スと禁断の恋に落ち、大神ジュピターの怒りにふれてしまい、悪魔にされたデイモ
    ス。死の沼にいるヴィーナスを救うために、ヴィーナスの生まれ変わり・美奈子の肉
    体を手にいれようとする。しかし、美奈子を愛してしまったデイモスはなかなか手を
    下せないでいる・・・。未完で終わっているため、デイモスは、ヴィーナスと美奈
    子、どちらを選ぶのだろうか?それは読者で結末を想像してってことなのか?一話完
    結のストーリーなので、さして問題はないが、やはり最終話がみたいなー。

    風と木の詩 竹宮惠子 '76 小学館
    全17巻 私の一番好きなマンガであります!!今でこそ珍しくないけど、少
    年愛の耽美な世界ってこの時代では衝撃的だったはず。あの寺山修司も大ファンで、
    一巻の評に「少女コミック風に描かれた、価値紊乱の世界」と書いている。なにしろ
    このマンガには、男色、近親相姦、強姦など、従来のマンガでは考えられない内容が
    描かれている。美少年ジルベールと、子爵の父とジプシーの間に生まれた少年セル
    ジュとの愛を退廃的、耽美的に描いた。あまりにも衝撃的だったため、「少年愛を描
    く作家」として竹宮惠子は有名になってしまった。しかし、少年愛ではなく、作家は
    少年に魅せられたのだ。少年でいる時間は短い。あまりにも儚くてまぶしいその一瞬
    を、竹宮惠子は描きたかったのだ。「風と木の詩」の同性愛というテーマも、ジル
    ベールとセルジュが大人になるための必然性をもっているのだ。体を通してしか人を
    信用できないジルベールと、モラルに縛られたセルジュ。ふたりのセックス描写は自
    分の殻を破り、大人になっていくためにどうしても必要だったのである。そして、ジ
    ルベールは死んでしまう。セルジュの心を永遠に手にいれたまま・・・。残されたセ
    ルジュは愛するものの死という悲劇によって、少年期の終わりを迎える。そして、ひ
    とり大人になっていく。竹宮惠子の描く「少年」を読む私も、作者と同じように、少
    年に憧れつづけてしまうのだ。

    王家の紋章 細川智栄子
    あんど芙〜みん '76 秋田書店
    〜47巻 現在も「月刊プリンセス」で連載中のロングラン古代ドラマ。この
    マンガ、熱狂的なファンがいる一方で、激しく毛嫌いしている人がいることも確か。
    私は前者の方で小学生の時から愛読しているのですが。高校生のキャロルは王家の呪
    いにかかり三千年の時を越えて、古代エジプトにタイムスリップしてしまう。そし
    て、メンフィス王と恋に落ちる。始めはいまいち嫌われていたが、今では二人はアツ
    アツ^^ めでたく婚儀をあげ幸せな結婚生活を送るかと思いきや、誘拐されたり、
    命を狙われたりして、物語は延々と続く。ヒッタイト王国のイズミル王子もキャロル
    に恋をしていて、読者にはメンフィス派とイズミル派がいるけど、私は断然、メン
    フィス派である。しかし、なぜ、白い肌で金髪なだけなのに、行く先々でキャロルは
    こんなにも惚れられるのだろう・・・。細川先生、最終話なんか見たくないです。私
    が生きてる限り、永遠と書き続けて下さいね。

    砂の城 一条ゆかり '77 集英社
    全7巻 親子どんぶり系泥沼恋愛劇。主人公にこれでもか!と降り注ぐ不幸の
    雨あられ・・・。令嬢ナタリーと一緒に育った捨て子のフランシスは結婚を反対さ
    れ、心中を図りナタリーだけが生き残る。と思っていたら、フランシスは実は生きて
    いて記憶をなくし、別の女性と結婚して子供までいた。そして、ナタリーと再開した
    瞬間、(ほんとに一瞬)フランシスは事故死!!ナタリーは残された子供を育てるこ
    とになる。ここで砂の城の名セリフを。「人生なんて、砂の城のようなものかもしれ
    ないわね。つくってもつくっても、いつの間にか波がさらってしまう・・・。いつも
    同じことのくりかえし・・・。」うぅ、つらい・・・^

    あさきゆめみし 大和和紀 '79 講談社
    全13巻 日本の恋愛小説の元祖、「源氏物語」のマンガ化。たかがマンガ
    か〜と、あなどるな。難解で長大な原文をそのまま見事にマンガに描き出している。
    なんといっても絵柄が美しい!他に代表作、75年発表の「はいからさんが通る」こ
    ちらはアニメ化、映画化もされかなり有名になった。こんな美しい絵柄を描けるなん
    て、作者の手腕はさすがとしかいいようがない。

    ・・・・・・・・・・・・・TO BE COTINUED

    予告:ひとみqueenの「少女漫画狂集合」は、現在作成中の
    『週刊あらまあー』HPの『あらまあー別館』にアップ予定です。
    お楽しみに〜〜〜♪〜〜

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    メインテーマ
    あらまあー的トップ率論
    〜Infoseek Gameに存在するという魔の数字、
    トップ率!
    このトップ率なる数字についての
    あらまあー的考察!〜〜〜

    {序}

    Tゲームの麻雀サイトでは、
    ポイントのほかにトップ率という数字がランキングに表示される。
    この「トップ率」なる数字、これはそもそもどんな数字なのだろうか?
    時にはプレイヤーの人格を変えてしまい、
    時には仲の良かったプレイヤー同士の不仲の原因となり、
    また時には和了クレームに関するチャット・トラブルの原因ともなり、
    さらにまた時にはその人の麻雀自体を目茶苦茶に壊してしまうという
    魔の数字、トップ率!(爆!)
    この数字にはいったいどんな秘密が隠されているのだろうか?
    これを、今回のテーマとしたい。

    なお、これから述べる事柄については、
    すべてあらまあーの独断と偏見に基づくものであるからして、
    まったく別の意見を持つ者がいても、いっこうに差し障りはない。

    {一}

    『トップ率』という数字の項目がTゲームのランキング表に存在する。
    トップ率とは、読んで字のごとく、
    『いままでに行なってきた全試合のうちどのくらいトップを取れたのか?』
    という数字をパーセンテージすなわち「率」で表したものである。
    つまり、「トップを取れば勝ちとして1勝」となり、
    それ以外、つまり2着以下はもちろん「1勝」とはカウントしない。
    したがって、トップを取らない限りこの数字は上がっていかないのである。
    この数字を上げたいがために各プレイヤーは悩み、イライラし、
    カリカリし、また時には興奮して
    和了クレームによるチャットトラブルを引き起こす。(こともある。ww)
    ある意味「トップ率」は、かなりシビアな数字であると言える。

    また、各自がトップ率上昇を目標として試合を行なうという
    「トップの会」のような集いの場もある。
    モチロン趣旨に賛成したプレイヤーの集まる「会」であるから、
    それはそれで大いに結構だと思う。
    私は会員ではないが、その趣旨はよくわかる。
    個々のトップ率上昇を目標として対局するわけであるから、
    『オーラスではトップにならないアガリはできない』
    という共通の了解をもってゲームをおこなうのである。

    ところで、この共通の「了解」の上で試合する場合においては、
    当然のことながら、あるひとつの鉄則が生まれる。
    それは、『トップでなければ2位も3位も4位も同じである』
    という鉄則である。すなわち言い換えれば、
    「トップのみが勝者であり2位以下はすべて敗者である」
    というとても厳しい考え方である。
    が、あくまでも自己のトップ率向上という観点、
    この一点から見る限り、
    これは正論と言わざるを得ない。
    いや、と言うより、
    これを正論と認めた上でなければ
    この暗黙上の「取り決め」の中では戦えないだろう。

    この『鉄則』は私の個人的な意見を言うならば、
    麻雀という競技の原則的な部分をぴたりと言い当てたものである。
    そう、麻雀は「トップをいかにして取るか」というゲームである。
    その点ではこの考え方は正しい。
    ただし、実戦(リアル)で麻雀を行なった場合、
    「トップでなければ2位でも4位でも同じだ」という考え方で
    果たしていいのだろうか?・・・・・・・・・・・ 
    という一抹の疑問が浮かばないこともない。
    たとえば朝までのひと晩テツマンでトータル得点勝負を争う場合、
    (極端な言い方をすれば)『トップでなければアガらない』という考え方
    これ一辺倒で、勝利することができるだろうか?
    「ネット麻雀とリアルの麻雀は違うよ。場合によって打ち分ければいい」
    と言ってしまえば話はそれまでである。
    しかし、ネットであろうとリアルであろうと、麻雀は麻雀である。
    ここでは「麻雀」という競技の『総括論』を述べたいのである。
    なぜこのような疑問を提示するのか、と言うと・・・・

    以前こんなことがあった。
    Tゲーム(当時はまだJゲーム)の対局で、オーラス、
    トップは35000点持ちのAさん(あえてHNは記さない)、ラス親である。
    19000点持ちの4位のBさんがリーチをかけてきて流局となった。
    テンパイ形は、
    二二四五(4)(5)(6)(8)(8)(8)456 (ドラ:西)
    と、4・5・6の三色含みの手であった。
    ところが、アレアレアレ〜〜〜?
    あらまあーはすぐに気がついた。なんとこのプレイヤー、
    リーチ後に高めの六マンをツモってきているのである。
    にも関わらずツモ切り!結果、流局となり、
    2位との差が微妙であったラス親のAさんはテンパイ形を取り、
    もう1局ということになった。
    あらまあーがさっそく、
    「ツモってたんだねー」とBさんにチャットで問いただすと、
    「うん。トップからジカ取りならモチロンあがってたけど、
    満貫ツモじゃトップにならないので、切りました」
    と予想通りの返答がかえってきた。
    実はこのBさん、トップの会に所属する女の子であり、
    なかなかしぶとい麻雀を打つプレイヤーでもある。
    最近はTゲームでそのハンドルを見かけなくなったが、
    なかなか賢い麻雀を打つ
    という印象があった雀士である。
    この時も「なかなか根性があるな」と感心したものだった。
    確かに満ジカかハネツモでないとトップにはなれない状況であった。
    それにしても、高めツモをアがらない、とは・・・^^;;

    では、これがもし実戦(リアル)打ちであったら?
    仮に『リーチで安めをツモってもツモ切りして高めツモにかけても良い』
    というルールでリアル打ちを行なっていたとして、
    同様にこのような行為をおこなった(アガリ牌をツモ切りした)者がいて、
    その人物があらまあーの弟子格の雀士だったら。。。?
    たぶんこうアドバイスするだろう。
    「気持ちはわかるが、リーチをかけて高めをツモったなら、アがりなさい。
    そういう麻雀をしていると、朝までに大きくマイナスするよ」

    実戦麻雀の経験者ならば、アガれる手をアがらなかったり、
    また見逃した直後に逆にフリ込んだりすると、ツキがどんどん落ちていき、
    結果、大きくマイナスする、という考え方は頷けるところであろう。
    モチロンこれは先のBさんの打ち方を批判しているわけではなく、
    トップ率上昇を目標としてゲームを行なうのであれば
    Bさんの選択は当然であり、その気概は素晴らしいと思う。
    ただ、麻雀を打つ場合において、
    ある一つの「状況選択の仕方」が、いつも正しいとは限らない、
    ということだけは心に留めておくべきであろう。
    これは言うまでもなく、
    『リアル麻雀は(ひと晩ならひと晩の)トータル得点による勝負であり、
    Tゲームなどのネット麻雀は「順位」による勝負である」
    という違いが要因となっている。
    であるから、
    「Tゲームではトップ率上昇のためには確アガリはしないが、
    東風やハンゲでは
    2位までのアガリでも持ちレート(ポイント)が上がるので、堂々とアがる。
    リアル麻雀の場合はトータル得点勝負なので、モチロン和了する。
    このように打ち分ければいい」
    ということになるのだが、
    これはこれである程度の正論であっても、
    麻雀という競技の「総括概論」あるいは「包括論」とは成り得ない。
    ケースによって打ち分ければいい、という話ならば、
    「クイタン先(後)づけありあり」の場合と「カンサキ」の場合の打ち分けや、
    「順位ウマ」がついているルールとウマのない純粋トップ取りルール
    についても、『打ち分け』を論じなくてはならないだろう。
    「取り決め」による「打ち方の場合分け」は、部分的戦術論に過ぎない。

    先の繰り返しになるが、
    ここでいま論じたいのは
    ネットであろうとリアルであろうと「麻雀」という競技に挑む時の
    『総論』であり、また、
    個々の基本的なポリシーなのである。

    ではもしも、先のケースの場合、あらまあーの場合ならどうするか?
    と聞かれれば・・・・・・
    あらまあーならば、ネットであろうとリアルであろうと文句なしにアガる。
    二二四五(4)(5)(6)(8)(8)(8)456(ドラ:西)ツモ:六
    なぜならば、ハネツモか満直でしかトップにならないにも関わらず
    この手をリーチしたのであれば、これは見切りリーチである。
    したがって、安めならともかく、高めをツモったのであれば、
    アガるべきである。リー・タン・ツモ・三色で7飜の目一杯マンガンだが、
    ウラドラが1枚でも乗ればハネマンで逆転トップとなる。
    もしウラがなくトップに届かず2着まででも、ゴメンチャイである。
    これがあらまあーの基本フォームであります。
    ただし、「トップの会」のように「トップでなければオーラスはアガれない」
    という事前の取り決めがある場合は、当然、話が別であろう。

    そして、もちろん、これもモチロンであるが、
    ネットであろうとリアルであろうと、基本的精神としては、
    「トップを取らなければ勝者とはいえない」
    という心構えだけはしっかりと持つべきであろう、と思っている。

    {二}

    ネットで打つ麻雀は順位が重要であり、
    Tゲームの各自のポイントも、東風荘の各自のレーティングも、
    順位によって上がり下がりが決定される。
    たとえば東風荘を例として非常に極端な例を挙げれば、

    Aさん:58000点、Bさん:17900点、Cさん:17100点、
    Dさん:15000点

    という最終持ち点(=オカを含まない素点)の場合、
    (注:東風荘の場合は各自2万7千持ちなので合計は10万8千)
    もちろん断然のトップはAさんであり、3コロ(3人マイナス)状態であり、
    あとの3人の持ち点はドングリの背比べである。
    しかし微差ではあっても、2位のBさんはあくまでも2位である。
    したがって、トップのAさんはレート(持ちポイント)がぐんと上がり、
    2位のBさんはちょこっとレートが上がる。
    3位のCさんはちょこっと(Bさんの浮いたぶん程度に)レートが下がり、
    ラスを食ったDさんは大きくレートが下がる。
    実質的にはこの結果は、Aさんのひとりプラスの断トツであり、
    3人マイナスである。
    したがって、最終持ち点を見た限りでは、
    『Aさんのひとり勝ちで3人がマイナス、つまり勝者はAさんであり、
    あとの3人は敗者である』
    という印象が強い。
    しかし、それでも現行のネット麻雀、
    とくに東風やTゲーム、ハンゲ麻雀などでは、得点そのものよりも
    (2位以下も含めた)『順位』が重要であり、
    その順位によって自己の成績の上下変動があるのである。
    もうひとつの極端な例を挙げれば,

    Aさん:30200点、Bさん:30100点、Cさん:30000点、
    Dさん:17700点

    という最終持ち点の場合、たった100点の差ではあるが、
    トップのAさんのレートは大きく上がり、2位のBさんはちょこっと上がる。
    3位のCさんはこれまた100点差ではあるがレーティングは少し下がり、
    断ラスのDさんは大きくレートを下げることとなる。

    何が言いたいのかというと、
    最初のケースのように「ほぼ一人勝ちの大勝」の場合も、
    後のケースのように「僅差のトップ」の場合も、
    現行のネット麻雀では「得点の大きさ」はレート(もしくはポイント)
    にほとんど反映されず、『順位』が重要な決め手となる、
    ということなのである。
    もっと端的に言うならば、
    30100点のぎりぎりトップも
    10万点超えの大トップも、
    上がり幅は同じである。
    レート(ポイント)の上がり幅というのは、
    あくまでも対戦相手との持ちレートの差により算出される、
    というのがネット麻雀である。
    (もちろん『麻雀大陸』というサイトのように、
    トップが3コロか2コロか1コロかによってその上がり幅が変動する
    というルールのところもある。
    また『孔雀荘』のように、ポイントが有料になっていて
    そのポイントのやり取りで実戦麻雀のように勝負する、
    というところもあるが、それら一部のサイトは例外である)

    つまりは、ネット麻雀は得点の大小よりも『最終順位』が大事である、
    ということになる。
    (言うまでもないが、大会麻雀は得点が決め手となる)
    もちろん麻雀というゲームは、ネットであろうとリアルであろうと
    100点差でも、5万点差でもトップはトップである。
    トップの得点数値に大小の差はあるものの
    トップであることに変わりはないのである。

    さて、そこで、次のようなことを考えてみる。
    『リアル打ちで出た結果(数字)とネット麻雀で出た結果、
    その双方の評価に食い違いはあるのか?』

    以下はあるテツマン(ひと晩)を行なったときの点数表である。
    極端に数字が出ている凡例なので、ここに紹介する。

    {三}

    リアルのテツマンで10試合おこなった。
    成績結果は以下の通り。

    {25000点持ちの3万返し、
    レート・ピンのワンツー(千点百円の順位ウマ千円・二千円)}
    チップ数(裏ドラご祝儀)は省略。

    {得点}
    (3万点原点のプラマイ。単位千点、百点棒単位四捨五入。
    最終持ち点に、2位には+10、3位は−10、4位−20。
    トップはオカ+20のほかに順位ウマ+20。
    百点棒四捨五入による誤差はトップが負うものとする)

    A氏:+15・+10・+58・+9・−20・-30・+59・+15・+65・+13
    B氏:−14・+57・−25・−25・−39・-20・+2・+72・-1・-22
    C氏:−45・−18・+ 8・+63・+14・+8・-19・-37・-41・-35
    D氏:+44・−49・−41・−47・+45・+42・-42・-50・-23・+44

    {順位}

    A氏:2位・2位・1位・2位・3位・4位・1位・2位・1位・2位
    B氏:3位・1位・3位・3位・4位・3位・2位・1位・2位・3位
    C氏:4位・3位・2位・1位・2位・2位・3位・3位・4位・4位
    D氏:1位・4位・4位・4位・1位・1位・4位・4位・3位・1位

    なお、各対戦の最終持ち点(素点)等の詳細は以下の通りである。
    長ったらしい資料になってしまったが、いちおう掲げておく。
    ____________________

    (第1試合)
    Aさん:最終持ち点34500・2位、
    レート換算スコア:+15(単位・千点)
    レート換算金額:+1500円

    Bさん:最終持ち点25500・3位、
    レート換算スコア:−14
    レート換算金額:−1400円

    Cさん:最終持ち点5000点・4位
    レート換算スコア:−45
    レート換算金額:−4500円

    Dさん:最終持ち点35000点・トップ(+オカ2万点)
    レート換算スコア:+44
    レート換算金額:+4400円
    ____________________

    (第2試合)
    Aさん:最終持ち点29500・2位
    レート換算スコア:+10
    レート換算金額:+1000円

    Bさん:最終持ち点47500・トップ(+オカ2万点)
    レート換算スコア:+57
    レート換算金額:+5700円

    Cさん:最終持ち点22000・3位
    レート換算スコア:−18
    レート換算金額:−1800円

    Dさん:最終持ち点1000点・4位
    レート換算スコア:−49
    レート換算金額:−4900円
    ____________________

    (第3試合)
    Aさん:47800・トップ(+オカ2万点)
    レート換算スコア:+58
    レート換算金額:+5800円

    Bさん:15200・3位
    レート換算スコア:−25
    レート換算金額:−2500円

    Cさん:28100・2位
    レート換算スコア:+8
    レート換算金額:+800円

    Dさん:8900・4位
    レート換算スコア:−41
    レート換算金額:−4100円
    ______________________________________________

    (第4試合)
    Aさん:28800・2位 スコア:+9 レート金額:+900円
    Bさん:15200・3位 スコア:−25 レート金額:−2500円
    Cさん:53300・1位 スコア:+63 レート金額:+6300円
    Dさん:2700・4位 スコア:−47 レート金額:−4700円
    ___________________

    (第5試合)
    Aさん:19800・3位 スコア:−20 レート金額:−2000円
    Bさん:11200・4位 スコア:−39 レート金額:−3900円
    Cさん:34000・2位 スコア:+14 レート金額:+1400円
    Dさん:35000・1位 スコア:+45 レート金額:+4500円
    ___________________

    (第6試合)
    Aさん:20200・4位 スコア:−30  レート金額:−3000円
    Bさん:20400・3位 スコア:−20 レート金額:−2000円
    Cさん:28400・2位 スコア:+8  レート金額:+800円
    Dさん:31000・1位 スコア:+42 レート金額:+4200円
    ___________________

    (第7試合)
    Aさん:48400・1位 スコア:+59 レート金額:+5900円
    Bさん:22200・2位 スコア:+2  レート金額:+200円
    Cさん:21000・3位 スコア:−19 レート金額:−1900円
    Dさん:8400・4位  スコア:−42 レート金額:−4200円
    ____________________________________

    (第8試合)
    Aさん:35000・2位 スコア:+15 レート金額:+1500円
    Bさん:61800・1位 スコア:+72 レート金額:+7200円
    Cさん:3200・3位  スコア:−37 レート金額:+−3700円
    Dさん:   0・4位 スコア:−50 レート金額:−5000円
    ____________________

    (第9試合)
    Aさん:55200・1位 スコア:+65 レート金額:+6500円
    Bさん:18800・2位 スコア:−1  レート金額:−100円
    Cさん・9400・4位  スコア:−41 レート金額:−4100円
    Dさん・16600・3位 スコア:−23 レート金額:−2300円
    ____________________

    (第10試合)
    Aさん:33400・2位 スコア:+13 レート金額:+1300円
    Bさん:17500・3位 スコア:−22 レート金額:−2200円
    Cさん:14600・4位 スコア:−35 レート金額:−3500円
    Dさん:34500・1位 スコア:+44 レート金額:+4400円
    ____________________

    だらだらと長いデータになってしまった。表にしていないので
    読みづらい点はご容赦ください。
    さてここで、何を検証したいのか? と言うと、
    『トータル勝者は誰か?』ということである。
    そこで、トータル得点を見てみる。
    もう1度4者の各スコアを掲げると、

    A氏:+15・+10・+58・+9・−20・-30・+59・+15・+65・+13
    B氏:−14・+57・−25・−25・−39・-20・+2・+72・-1・-22
    C氏:−45・−18・+8・+63・+14・+8・-19・-37・-41・-35
    D氏:+44・−49・−41・−47・+45・+42・-42・-50・-23・+44
    トータルは以下のようになる。

    {トータル得点とレート換算金額}

    Aさん+194(プラス19400円) 
    Bさん−15(マイナス1500円)
    Cさん−102(マイナス10200円)
    Dさん−77(マイナス7700円)

    トータル得点はAさんのひとり勝ちであり、
    Bさんが僅かのマイナス、以下Dさん、Bさんの順でマイナスとなる。
    さてそこで、今度はトップの数に注目してみる。

    {トータル・トップ数およびトップ率}

    Aさん10試合中3回トップ⇒トップ率30%
    Bさん10試合中2回トップ⇒トップ率20%
    Cさん10試合中1回トップ⇒トップ率10%
    Dさん10試合中4回トップ⇒トップ率40%

    勘のいい方ならもうおわかりと思うが、トップを一番多く取ったのは
    Dさん、である。にも関わらず、トータル得点では、
    Aさん+194(プラス19400円) 
    Bさん−15(マイナス1500円)
    Cさん−102(マイナス10200円)
    Dさん−77(マイナス7700円)

    と、マイナス77、金額にして7700円支払いの
    下から2番目の「負け組」である。
    なぜ10回中4回もトップを取ったDさんがマイナスなのか? と言えば、
    答えは簡単明瞭、この人はラスも多いからである。
    1・4・4・4・1・1・4・4・3・1、
    という順位からもわかる通り、
    トップ以外はほとんどラスで、1回だけ3着がある、という結果である。
    このDさん、自らを「トップ・ラス麻雀」というように、
    豪快なタイプの、オリることがキライな打ち手である。
    したがって出来不出来の差が激しいので、この日も
    トップの次はラス、ラスという展開になり、こうした結果が出たのである。

    さて「ひとりプラス」のAさんの場合は、
    2・2・1・2・3・4・1・2・1・2
    という順位からも察しがつくように、
    堅実な大崩れしないタイプである。
    ラスと3着が僅か1回づつのみで、
    3回のトップ以外は、あとはすべて2着である。
    『2着麻雀』という評価は本来けっして誉め言葉ではないが、
    トップ以外の試合をどうこなしたのか? という点が、
    トータル得点麻雀ではかなり重要になってくるのは言うまでもない。

    そこでもうひとつ、順位率(平均順位)という数字で見てみる。
    平均順位とは、文字通り、
    各試合の順位の数字(トップなら1、2位なら2、3位なら3、ラスなら4)
    そのものを試合数で割ったものである。
    当然ながらこの数字は「4」よりは「3」、「3」よりは「2」、「2」よりは
    「1」
    が優秀なわけであるから、
    この平均数値も『小さい数値』のほうが優秀となる。
    もう1度4人の順位を掲げ、各自の順位率を算出する。

    {4者の順位}

    A氏:2位・2位・1位・2位・3位・4位・1位・2位・1位・2位
    B氏:3位・1位・3位・3位・4位・3位・2位・1位・2位・3位
    C氏:4位・3位・2位・1位・2位・2位・3位・3位・4位・4位
    D氏:1位・4位・4位・4位・1位・1位・4位・4位・3位・1位

    {4者の順位率(平均順位)}
    Aさん:2.00{トップ3回、2着5回、3着4着各1回}
    Bさん:2.50{トップ2回、2着2回、3着5回、4着1回}
    Cさん:2.80{トップ1回、2着3回、3着3回、4着3回}
    Dさん:2.70{トップ4回、2着0回。3着1回、4着5回}

    という結果になる。これを数字のいい順に並べなおすと、
    1位:Aさん、2.00  2位:Bさん、2.50  3位:Dさん、2.70
    4位:Cさん、2.80
    となる。そして取りも直さず、この順位は、
    トータル金額(得点)の順位、
    Aさん+19400円、Bさん−1500円、Dさん−7700円、
    Cさん−10200円
    という順位と一致するのである。

    少なくとも、得点数値そのもの以外では、
    (このデータが偏った極端な例だとしても、)
    このデータ上では、実際の勝者を表わす数字としては
    『トップ率』よりも『平均順位』のほうが適切である、と言える。

    これはモチロン、トップ率という数字が
    『トップを1勝と換算し、それ以外の数字をカウントしない』
    という性質から来ていることが要因である。
    つまり、『トップではない試合』に関しては、
    4万点持ちの2着も、ハコ割りの飛びドベも、
    どちらも「カウントしないゼロ」と言う数字の中に無条件で
    組み込まれてしまう、いや、呑み込まれてしまうのである。

    上記の例で言えば、トップ率40%のDさんが、
    現実では、下から2番目の『支払い組』である。
    もちろんこのデータだけで「トップ率」が『まったく信用できない数字』
    だと言い切れないし、言うつもりもない。

    ただし、当然のごとく、
    以下のような疑問が浮かび上がるのも当然のことである。

    『ホントウにトップ率の高い人は実戦でも強いのだろうか?』

    {結論}それでも数字は嘘をつかない

    もう2年近く前のことになるが、
    将棋ロビだったか五目並べロビだったかの観戦席で、
    ナバさんメリッサさんと深夜まで話し込んだことがあった。
    ほとんど麻雀の話をしていたと思う。
    当時はまだナバさんはトップ率28%だいで私は29%だいだった。
    その時のナバさんの言葉がまだ私の脳裏に残っている。
    「トップ率っていうのは、厳しい残酷な数字だよなー」
    まさにその通りだ、と私も実感していた。
    現在のナバさんはランクアウト中ではあるが、
    そのトップ率は31%だいに達し、牌王位戦で3連覇したことは
    記憶にも新しいところである。
    「トップ率というのは厳しい残酷な数字」
    この彼のセリフは、まさに言い得て妙である。
    私個人にしても、
    東風荘で超ランに上がりR2000に達することよりも、
    Tゲームのトップ率30%突破のほうが、
    はるかに至難の業であった。
    29%でランクインして30%突破まで丸1年半かかったのである。
    最近は独自のバイオリズム法則(たいしてアテにはならないのだがw)
    によって、多く試合する日と本HN(あらまあー)では試合をしない日とを
    はっきりと決めてメリハリをつけ、大会数日前のローテーションには
    かなり気を遣うことにしている。

    ここまでの文章の流れで、私が
    『トップ率という数字は必ずしも信憑性のある数字とは言えない』
    と結論づけると予測していた方々には申し訳ないが、
    実は結論は、その逆なのであります。
    先に挙げた凡例データは、たかだかひと晩の「記録」に過ぎない。
    これだけで、『トップ率という数字にはあまり信憑性がない』とは
    断言できないのである。
    Tゲームのランキングページや
    「ひいいの麻雀研究」のトップ率ランキングのページに載る数字は、
    数百試合、或いは千試合以上におよぶ「積み重ね」の
    結果としての数字である。
    東風荘のレーティングもまたしかり、
    これら『積み重ね』た「結果」としての数字を、
    誰であろうと否定したり軽視することはできないのである。

    ただし、この欄で、ひとこと述べておきたい事柄がある。
    このことは、Jゲーム時代からの常連やPCに詳しい人なら
    多くが知っていることだが、
    「Tゲームのトップ率は不正手段により上げること」
    が可能である。
    もっともシンプルな不正手段は「PC2台使用」であるが、
    そのほかにも、
    TE以外の別プラウザをDLして「ダブルログインする方法」や、
    或いはもっと単純に、メッセによる「通し打ち」
    などが、その例である。
    これら不正手段の方法に関してはここでは詳しく説明しない。
    過去にこの一件で常連プレイヤーの間で『不正疑惑トラブル』
    があったのも事実である。
    私が東風荘のレーティングをここのトップ率よりはいくらか信頼するのは、
    そうした理由からである。
    「いやいやちょっと待てあらまあークン、東風荘だって同じ方法で
    不正行為はいくらでもできるじゃんかー」
    という方もいらっしゃるであろう。
    それはその通りです。確かにおっしゃる通りでございます。
    しかし、決定的に違う点がひとつ、あります。
    それは、東風荘では試合記録を「牌譜」として残す機能があり、
    試合を再現する無料ツールもあります。
    あやしいな・・・と思ったら試合を再現してみれば一目瞭然なのです。
    つまり、したがって、イカサマができにくい、という点で、
    ほんの少しだけ東風のレーティングという数字のほうを
    信用しているわけです。

    ただし、誤解を生じないように断わっておくが、
    ここ(Tゲーム)で多くの人がイカサマをしている、
    という意味では決してない。
    ポイントもトップ率も、
    ほとんどの人が一生懸命に対局して積み上げた数字であることに
    間違いはないのである。
    ただ、過去に、そうした疑惑を因としたトラブルがあったことも、
    まぎれもない事実なのだ。

    さて、ところで、このトップ率という数字をどう読むべきか?
    私はこんな風にとらえている。
    (ごくごく大ざっぱなとらえ方で恐縮であるが・・・)
    麻雀は四人でおこなうゲームであるから、
    4回に1回トップを取ることが平均として、
    勝率25%を平均的雀士と考える。
    簡単に言うと、印象としてこんな感じである。

    25%だい・・・・・・平均的雀士。決してヘタではない。 
    26〜27%・・・・・しぶとい雀士だ!この域にはかなりうまい人も多い。
    27〜28%・・・・・このあたりには、かなり実戦で打ったら、強い、
    と思わせるプレイヤーもいる!かなりしぶとい!
    29%だい・・・・・・・強い!麻雀というゲームを熟知している。
    30%以上・・・・・・かなりうまくて強い!ただし、この中には
    技巧(テクニック)派と力量(パワー)派のふたつのタイプがいるように
    思える。(大別すれば、の話だが。。)
    {さらには「あくまでも自己主張邁進型」と
    「相手のタイプを読みながら打つ洞察型」もいるのだが、
    このプレイヤーのタイプの問題については別の機会に論じたい}

    ごくごく大ざっぱで恐縮であるが、あくまでも印象として、こんな風に
    私はとらえています。

    以上、長々とさして面白くもない判例データを掲げて論じてきたが、
    結論としては、こういうことである。
    「トップ率」という数字だけが
    そのプレイヤーの雀力評価のすべててではない。
    が、しかし、しかし、である。
    「トップ率なんて関係ないよ。実戦で勝つ雀士が一番強いのだ」
    という言い方も間違った意見である、と私は思っている。
    たかだかリアルでひと晩打って勝った者がその中の最強の雀士である
    とは、あまりにも単細胞的な考え方である。

    以前の号でも述べたが、
    東風荘のレーティング、Tゲームのトップ率、
    それら『積み重ねた結果』としての「個々の戦績としての数字」は、
    何人(なんぴと)たりとも否定することはできないのである。

    今回、当初の予定を変更してここの『メインテーマ』を
    「トップ率論」にさせて戴いた。
    これはいわば、3回前の号から掲載してきた
    『人間関係論』『手筋論』『流れ論』とともに
    あらまあーというまだまだヘタクソで未熟な雀士の
    麻雀の『基本的なポリシー』であります。
    それゆえ今回ここに述べさせて戴いた次第であります。
    最後まで目を通してくれた同胞諸君、ありがとう!

    {『あらまあー的トップ率論』2003年・8月25日・脱稿}

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    大会報告(7・8月の大会)

    ★第1回 J Friend杯 地区対抗戦 ★

    ―地区順位―

    栄光の第1位は!! 2位と180000差も引き離しての優勝!!
    ★祝★ 北海道地区 でしたーーーー!!
    ( o ̄▽)o<※*:'゜。.お*:゜・め'゜゜:。で'・:+と"。*・う':゜:*♪:'゜`。+:

    ☆祝☆優勝!!北海道地区
    北海道地区
    HN名 総合計
    ms1155 153400
    satokim 143200
    buludog 182400
    うまたん2世 178900
    地区総合得点 657900

    第2位!!関東南部地区 第3位!!関西地区
    関東南部地区
    HN名 総合計
    委員・スズネ 92700
    社会の窓 187500
    ひいい 99300
    雀帝 98400
    地区総合得点 477900
    関西地区
    HN名 総合計
    委員・黄★龍 99000
    kou_hb17 120100
    モルボ3号 113200
    そぎっち 115600
    地区総合得点 447900

    __________

    ハンゲ・チームJ・第4回
    麻雀大会 結果発表

    優勝 紫電改【j】

    準優勝 天使のブラ☆

    3位  あらまあー

    ________________________________

    牌王位戦

    ★第18期牌王位戦 予選・準決勝結果
     パソコンをウィルスにやられて復旧作業中のため、各戦詳細結果の掲載はし
    ばらくお待ち下さい。
     20名5卓で争った予選では、yasu516さん、バロン・西郷さん、KATZE$さ
    ん、持杉 ドラ夫さん、LOADSさん、雀帝さん、キッド♪さん、うまたん2世さん、
    雀麗さんが高得点を得て、準決勝に進みました。
     準決勝では、第1戦に黒鱒大漁さんの役満大三元が出ました。LOADSさんは
    第3戦で鬼のように和がりまくり、1戦で94800点を得て、葉月杯優勝となりまし
    た。
    1位 LOADS 147500
    2位 黒鱒大漁 134000
    3位 yasu516 132700
    4位 バロン・西郷 106200
    5位 はまを 100700
    6位 KATZE$ 99700
    7位 Bear510 87000
    8位 雀帝 79800
    9位 雀麗 53200
    10位 うまたん2世 52100
    11位 持杉 ドラ夫 43500
    12位 キッド♪ 42600
     優勝はLOADSさん、準優勝は黒鱒大漁さん、3位はyasu516さんでした。おめ
    でとうございます。
     あらまあー王を含む決勝戦は、9月6日(土)21:00〜の予定です。

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    編集後記:

    悲しみに暮れているばかりでは前進しないし、
    どこへぶつけても仕方のない苛立ちの中にいることも無意味である。
    それはじゅうぶんわかった上で、やはり、
    残念だ、としか言いようのない事柄もあります。
    つい先日、Tゲームのある女性プレイヤーが事故で亡くなりました。
    あらまーがこのサイト(Jゲーム)に来た頃、最初に仲良しになって
    よくいっしょに打っていたプレイヤーでした。
    愛嬌があって、思いやりのあるお嬢さんでした。
    メッセでよく恋愛事などの悩みの相談も受けたことがありました。
    ポイントの低いプレイヤーにも気さくに声をかけていた優しい子でした。
    かつては彼女とT子さんとR美さんで、メインのアイドル3人娘などと
    言われていた時代もありました。
    定番な言い方ですが、慎んでこの場で
    彼女の冥福を祈らせてもらいます。

    さて、1ヶ月お休みさせていただいた『週刊』も、
    やっとのこと配信できる運びとなりました。
    トヨヤス君には何度となく、「まだできないのお?」と
    催促のお叱りを受け(爆!)、なんとか8月中の配信となりました。
    当初ホムペで予告した内容には一部変更があるのですが、
    それらはすべてこちらの勝手な都合であります。m(_ _)m ・・・・・

    蒸し蒸しする季節が過ぎれば、もうそこに秋が、
    そして寒い冬が来ています。
    あらまあーはやや落ち込み気分ですが、
    すぐに元気は取り戻せるはずです。
    皆さん、がんばっていきましょうや!  (* ̄0 ̄)/ オゥッ!

    {「週刊20号『あらまあー的トップ率論』=8月27日初版配信}

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