ひいいの麻雀研究

	１飜役			三倍満
	２飜役			役満
	３飜役			ダブル役満
	６飜役			トリプル役満

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１飜役


立直［りいち］　＜門前＞　＜全体役＞ 　門前（めんぜん）で聴牌（てんぱい）時に、捨て牌を横に曲げ、供託立直棒１０００点を支払うことを「立直をかける」と言う。和了すると立直という１飜役がつく。 　立直後は、自摸しても１３枚の手持ち牌を入れ替えることはできない。和了か流局まで自摸切りをしなければならない。 　全和了のうち、４１．４１％は立直しての和了である。ドラに次いで２番目に多い。 　立直は、(1)門前でなければかけられない、(2)自分の残り点数が１０００点以上なければかけられない、(3)最終巡（自分の次の自摸牌がない巡）では立直はかけられない、という条件がある。 　立直については、第二部の中の立直論において、立直のメリット／デメリット、立直か黙聴かの基準（どのような定量的基準により立直をかけるのか）などについて詳細に述べる。 門前清自摸和［めんぜんちんつもほう］　（＝ツモ）　＜門前＞　＜全体役＞ 　門前で自摸和した時に、１飜役がつく。単に「ツモ」とも言う。 　海底摸月や嶺上開花と複合する。和了方法による役である。他に和了方法による役は、河底撈魚、海底摸月、嶺上開花、槍槓がある。 　門前清自摸和の発生率は２３．８４％。４番目。 　ロンはツモの何倍か？　栄和は自摸和よりも何倍多いのか、という問いである。この場合のツモとは門前状態とは限らない。門前清自摸和という１飜はつかないが、副露状態でも自摸和はある。 　数学的に考えると、４人で麻雀をしていて、ロンは３人から、ツモは自分１人からなので、ロンはツモの３倍になる筈である。しかし１０万回以上の和了を分析した結果、ロンはツモの１．９０４倍であることが判った。実際には他家にロンされまいと抑えて打つ（特に立直時や露骨な副露時）ので、３倍より少なく２倍弱になる。これをバイロンの法則（うたた姫命名）という。 　この門前清自摸和という役、よくよく考えると不思議な役である。門前状態と副露状態の２種類、自摸和と栄和の２種類の合計４種類の組合せのうちの１つに限って１飜つくのである。私が麻雀の役を作るとしたら、この役は役には入れない。符を２倍にする、などのルールとするであろう。（昔の中国ではそうであったようである） 　私は個人的にはこの役を作った人は役の作り方を誤ったと思う。「門前清栄和」で１飜の方が麻雀は面白い。自摸してしまえば安いが、出和がる方が得、となれば、出和がりやすいような迷彩などの様々な工夫をするようになる。今の麻雀は、出和がりしづらくとも待ちを広くとって自摸ることを期待して立直をかけるというパターンが多い。迷彩や引っかけはトラップとして面白いのであるが、その面白さをこの役が殺してしまっている。さらに言うと、振聴という決まりが、特定他家の狙い撃ちを大きく阻害している。なかなか特定他家（特に上家）から出和がることは容易ではない。オーラスの子でトップとの点差が１００００点の時、直撃すれば５２００点でいいのだが、直撃可能性が低いため、跳満１２０００点の手を目指さざるを得ない。しかしながら振聴を許容する麻雀においては待ち読みの面白さがなくなるので、振聴というルールが悪いとも思わない。 一発［いっぱつ］　＜門前＞　＜全体役＞ 　立直後、副露が入らずに１巡以内で立直した人が和了した場合、１飜役がつく。 　即［そく］とも言う。 　全立直和了（立直とダブル立直をかけての和了）のうち、一発の出る確率を一発率と言う。一発率は、２２．１６％である。意外と一発率は高い。 　一発は全和了のうちの９．２１％を占め、６番目である。 　副露した時点で一発が消えるルールと、副露してもその後の捨て牌までが一発の対象となるルールがある。また、副露した時点で一発が消えるルールにおいても、槍槓は一発として認めるルールもある。 　また、暗槓では一発は消えないとするルール、消えるとするルールもある。 平和［ぴんふ］　＜門前＞　＜全体役＞ 　門前で、面子はすべて順子で、雀頭が役牌でなく、両面待ちで和了するとつく全体役。組合せ符（刻子や飜牌の雀頭）や待ち符（嵌張待ちなど）があってはならない。 　平和は麻雀の基本とも言われ、初心者はまず平和を覚えよと指導される。 　平和の発生率は２５．３５％で３番目。 　　　ロン： 断幺九［たんやおちゅう］　（＝断幺［たんやお］）　＜食い下がりなし／食い下がり０飜＞　＜全体役＞ 　中張牌のみで作る全体役。タンヤオ、単にタンとも言う。幺九牌（老頭牌と字牌）を断つという意味。幺九牌（老頭牌と字牌）を使わずに面子と雀頭を構成すればよい。七対子とも複合する。 　断幺九の発生率は１５．５２％で５番目。 　食い下がらない（鳴いても１飜）ルールと、食い下がって０飜となるルールがある。前者を「食い断あり」、後者を「食い断なし」と言う。 　なぜ、この役だけ、「断つ」という言葉を使っているのか不思議である。老頭牌だけを使うのが清老頭であることに倣えば、清中張［ちんちゅんちゃん］と言う方が自然ではないだろうか。 　　　ロン： 一盃口［いいぺいこう］　＜門前＞　＜部分役＞ 　門前で同色同数字の順子２組を作る６枚の部分役。 　一盃口の発生率は５．６０％で１３番目。 　イーペー、イッペキとも言う。一盃口の別名は多い。一色二順、一色同順、求成双、同両順などである。 　　　ロン： 役牌［やくはい］　（＝飜牌）　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　役牌の刻子（槓子を含む）で１飜つく部分役。 　場風（荘風）、門風（自風）、三元牌（白・發・中）の合計５種類がある。 　場風と自風が複合した場合、東場の東家の東はダブ東、南場の南家の南はダブ南、と言われ２飜になる。 　門風が８．７５％で７番目、場風が８．６２％で８番目、白が８．３３％で９番目、中が８．２１％で１０番目、發が８．２０％で１１番目の発生率である。 　特急券、急行券などとも呼ばれ、食い下がらないため、早和がりをする時に有効である。また、親を蹴る、高い手を作っている人を蹴る意味で、役牌のみのことを「東キック」「中キック」なども言う。 　最も少ない３枚でつく役。対々和、全帯幺、混一色、混老頭、小三元などと複合する。 　　　　ロン： 河底撈魚［ほうていらおゆい］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　自摸牌がない状態の最後の捨て牌である河底牌（ほうていはい）で栄和すると河底撈魚となり一飜つく。一般にハイテイロンとかハイテイフリコミと呼ばれるが、海底牌と河底牌は異なるので、本来はホウテイロンと言うべきである。 　河底撈魚の発生率は０．６０％で２１番目。 　河底牌を鳴けるルールと鳴けないルールがあり、河底牌を鳴ける場合には、海底牌を自摸った人の捨て牌とはならない。この場合に河底撈魚をつけるケースとつけないケースがある。因みに河底牌を鳴けるルールでも槓はできない。王牌が１４枚より少なくなってしまうからである。 　捨て牌は河［ほう］と呼ばれ、その最後（底）から魚をすくい取るという意味がある。 海底摸月［はいていもおゆえ］　（＝海底撈月）　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　自摸可能な最後の牌を海底牌（はいていはい）という。その海底牌で自摸和すると、海底撈月となり一飜つく。一般にはハイテイと呼ばれる。鳴いていなければ門前自摸も同時につき合計二飜となる。 　海底摸月の発生率は０．４５％で２２番目。 　夜の海に月が映っていて、それを拾うという意味がある。 　しかし、この役名、またおかしい。河底撈魚が河なのはいいが、海底摸月はなぜ、海なのであろうか。まず第一に海底牌を自摸ってから河底牌が出るのである。海から河に逆流しているようでおかしい。そして第二に、牌は山から自摸るのである。河の最後が河の底ならば、山の最後は何か？　嶺（みね）は冒してはならない。嶺上開花があるからだ。山の最後は、谷である。谷底穫穀なんて名前はどうであろう。地和に倣えば、地底拾金なんて名前もいいかもしれない。 嶺上開花［りんしゃんかいほう］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　槓をした時に自分の手牌が１枚不足するので、王牌の最後から１枚自摸って補充する。この時に自摸る牌を嶺上牌（りんしゃんはい）といい、この嶺上牌で和がると嶺上開花となる。門前ならば門前自模も複合する。 　嶺上開花の発生率は０．２４％で２４番目。 　王牌を嶺（みね）に見立て、その嶺の上で咲く花という意味がある。 　嶺上開花和了時の最低点数は何点か？　槓子の中で最も符が低いのは中張牌の明槓である。これが８符。他の３面子は順子で雀頭も役牌でないにしても、自摸の２符がつくので、４０符になる。飜数は嶺上開花のみの１飜で、子：１３００点。 　しかし通常、槓する牌は中張牌より幺九牌の方が多く、暗槓もあることから、５０符から６０符になることが多い。 槍槓［ちゃんかん］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　他家が明刻を副露している（ポンしている）状態で同じ牌を自摸って加槓した時、その牌で栄和するとつく役。「ロン」と発する。国士無双を例外として、暗槓は槍槓できない。明槓では普通のロンになり、暗槓は国士無双以外は槍槓できないので、加槓しか可能性がない。また、単騎と双ポン待ちでは槍槓はあり得ない。両面か嵌張か辺張待ちになる。例えば、他家が三萬をポンしている状態で一萬と二萬持ちの辺三萬待ちをいつまでも残しておくことは通常しない。このために、槍槓は極めて珍しく、海底摸月・河底撈魚・嶺上開花よりも発生確率は低く、発生率は０．０３％で３４番目である。 　槍槓は、槓の成立以前に、槓しようとした牌で和了するものであり、一般に槓ドラはめくられない。しかし例外ルールはある。 　槍槓とは、敵が突いてきた槍を取るという意味がある。 ドラ　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　ドラは役ではない。しかし、１飜を数える上で重要なので、ここに掲げる。 　局開始時に王牌でめくられるドラ表示牌の次の牌がドラになる。次の牌とは、二萬なら三萬、九索なら一索、東なら南、中なら白、である。ドラには表ドラ、裏ドラ、槓ドラ、槓裏ドラがある。 　全和了のうち、ドラが含まれている率は、４８．０４％である。また１和了あたりのドラ包含平均個数は０．８０個である。 　全和了の中で、最も多い飜数をなすのは、ドラである。 　１０万回以上の和了の中でドラは５万弱ある。４８．０４％をドラが占めるのである。 　役牌は、役の種類の中の部分役の中でも、最小構成枚数３枚で１飜がつくものであるが、ドラはそれをさらに上回り、たった１枚で１飜となる。さらにドラは食い下がらない。多くの雀士がドラを大事にし、ドラを中心とした手作りをする。ドラがどの色かという理由によって混一色を諦めたり、公九牌のドラを持っていないからという理由で国士無双を諦めたり、とドラが手役に与える影響は極めて大きい。 　１和了において、考えられうる最多ドラ数は４０である。 　　　　ドラを大事にしない人は…ドラに泣く 　　　　ドラは大切にね、今度つもったら捨てちゃだめよ（がめ子より）

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２飜役


ダブル立直　＜門前＞　＜全体役＞ 　他家副露や自家の暗槓を含む副露なしに、第一打牌で立直をすることをダブル立直という。ダブリーと略す。両立直とも言う。 　全和了のうち、０．１７％はダブル立直がかかっての和了である。ダブル立直は全立直のうちの０．４０％に当たる。 　配牌時聴牌、もしくは、配牌時一向聴で第一自摸牌で聴牌、とならなければならず、ダブル立直をかけることは難しい。 　天和や地和なら、手役がどうであっても１００％和了するであろう。しかし、もしダブル立直をかけられる状況であったとしても、ダブル立直をかけるべきかどうかは判断が必要である。第一自摸で聴牌形になり、五筒か五索を切れば、残った方の牌での単騎待ちのような場合、ダブル立直が２飜だからといって、かければいい、というものでもないのである。 三色同順［さんしょくどうじゅん］　＜食い下がり１飜＞　＜部分役＞ 　萬子・筒子・索子の３つの色の数牌で同じ数字の順子を作る部分役。 　発生率は４．０５％で１４番目。 　　　　ロン： 一気通貫［いっきつうかん］　＜食い下がり１飜＞　＜部分役＞ 　同色の数牌の１〜９を１枚ずつ９枚使って３つの順子を作る部分役。 　発生率は１．８９％で１７番目。 　　　　ロン： 三暗刻［さんあんこ］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　暗刻（または暗槓）３つで作る部分役。 　発生率は０．９７％で１９番目。 　双ポン待ちで、自摸った時だけ三暗刻が付く場合には、「自摸り三暗刻」と言う。 　　　　ロン： 全帯幺［ちゃんたいやお］　（＝全帯［ちゃんた］）　＜食い下がり１飜＞　＜全体役＞ 　４面子１雀頭のすべてに幺九牌を含む全体役。 　発生率は１．２６％で１８番目。 　断幺九の正式名称が「断幺九牌」であるのに対して、全帯幺の正式名称は「全帯幺九牌」である。幺九牌をすべてに帯びる（含む）という意味である。清老頭に対して混老頭、清一色に対して混一色が、字牌を含んでもよい、という意味になっているので、それに倣うのなら、混純全帯幺と言うべきなのだが、これはおかしい。純全帯幺は正しく意味を考えると、全帯老頭なので、この役は混全帯老頭と言うのが正しかろう。 　　　　ロン： 七対子［ちいといつ］　＜門前＞　＜全体役＞ 　門前で対子７つで作る全体役。４面子１雀頭の例外となる役の１つ。米国で生まれた役。 　発生率は３．２０％で１５番目。 　七対子の別名は、チートイ、ニコニコ、アメリカなどがある。 　例外となる符計算をし、２５符２飜、または５０符１飜として点数計算する。七対子のみは必ず子：１６００点、親：２４００点になる。 　　　ロン： 対々和［といといほう］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　４つの刻子で作る全体役。 　発生率は３．０８％で１６番目。 　「対」とは対子の意味ではない。ポンのことを対［とい］と言うので、対［とい］して対［とい］して和了する、という意味から対々和なのであろう。四刻子という役名の方が素直でいいと思うが。 　　　　ロン： 小三元［しょうさんげん］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　三元牌３種類のうち２種類を刻子（槓子）、残る１種類を雀頭とする部分役。 　発生率は０．１３％で２６番目。 　　　　ロン： 混老頭［ほんろうとう］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　幺九牌だけで作る全体役。 　幺九牌は、老頭牌６種、字牌７種の合計１３種あり、この中から刻子と雀頭を作る。必ず、対々和か七対子と複合する。 　発生率は０．０６％で２９番目。 　役の名前がおかしい。清一色に対する混一色が、「字牌が混じる」という意味から、清老頭に対して混老頭にしているのであろうが、老頭牌だけで作る役「清老頭」に倣えば、この役名は「清幺九」の方が適切である。「混老頭」という役名の本来の意味を考えるとむしろ「純全帯幺」に近い。 　　　　ロン： 三色同刻［さんしょくどうこう］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　萬子・筒子・索子の３つの色の数牌で同じ数字の刻子（槓子）を作る部分役。三色同ポンとも言う。 　発生率は０．０３％で３２番目。 　対一般高という別名もある。 　　　　ロン： 三槓子［さんかんつ］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　槓子を３つ作る部分役。 　発生率は０．００％で３８番目。０．００％とは０ではない。母数103,737回の和了のうち三槓子は４回しかないため０に限りなく近いのである。役満を除くすべての役の中で最も発生率が低い。 　　　　ロン：

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３飜役


混一色［ほんいつ］　＜食い下がり２飜＞　＜全体役＞ 　萬子・筒子・索子の３つの色のうちのいずれか一色の数牌と字牌で作る全体役。清一色と並び、染め手と言われる。 　正しい読みは「ほんいいそう」であるが、一般にはホンイツと呼ばれる。 　発生率は６．９７％で１２番目。 　　　　ロン： 純全帯幺［じゅんちゃんたいやお］　（＝純全［じゅんちゃん］）　＜食い下がり２飜＞　＜全体役＞ 　４面子１雀頭のすべてに老頭牌を含む全体役。一般にはジュンチャンと呼ばれる。 　発生率は０．３５％で２３番目。 　全帯幺の正式名称は「全帯幺九牌」であるのに対して、純全帯幺の正式名称は「純全帯幺九牌」、純粋に幺九牌をすべてに帯びる（含む）という意味である。しかし、これは意味がおかしい。幺九牌とは字牌を含んだ牌のことなのである。本来この役名は「全帯老頭牌」であるべきなのである。 　　　　ロン： 二盃口［りゃんぺいこう］　＜門前＞　＜部分役＞ 　門前で同色同数字の順子２組、を２つ作る計１２枚の部分役。一盃口が２つある形である。部分役なのであるが、残りは雀頭になるので、事実上は全体役に近い。二盃口は、七対子の特殊形であるとも言える。 　略してリャンペイ、リャンペーとも呼ばれる。 　発生率は０．０７％で２７番目。 　　　ロン：

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４飜役


流し満貫［ながしまんがん］　（＝幺九振り切り）（＝流満和［りゅうまんほう］） 　すべて幺九牌（老頭牌と字牌）を捨て牌にして荒局すると満貫分の収入を得る。捨て牌で作る異形の役。河底牌が捨てられても誰も和がる人がいない時に流局（平局）となるが、この時最初の捨て牌から、最後の捨て牌まで幺九牌だけを捨て続けていた時、流し満貫となり四飜の満貫役が与えられる。 　発生率は０．０３％で３３番目。 　ただし、自分の捨て牌を他家に鳴かれた場合、流し満貫は無効になる。流し満貫が成立すると満貫を自摸った時と同じ点数をもらえるが、手牌がノー聴だとノー聴罰符を取られてしまう。この時、親が聴牌していても（あるいは南場でも）流れて次の親へと移る、というルールと和了として認めないというルールがある。 　捨て牌を鳴かれたら無効であるが、鳴いても無効というルールもある。 　これを役（つまり和了）として認める場合と認めない場合がある。役として認められない場合、満貫分の収入を得るが、焼き鳥は解消されない。一般には役（つまり和了）として認めない場合が多い。 　振り切り、長嶋ともいう。 　　　…　北家の捨て牌：流し満貫。

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６飜役


清一色［ちんいつ］　＜食い下がり５飜＞　＜全体役＞ 　萬子・筒子・索子の３つの色のうちのいずれか一色の数牌で作る全体役。混一色［ほんいつ］と並んで染め手と称される。 　正しい読みは「ちんいいそう」であるが、一般にはチンイツと呼ばれる。 　発生率は０．９１％で２０番目。 　英語でpurity handと言う。 　　　　ロン：

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三倍満


三倍満 　三倍満は、役ではない。 　三倍満は、場ゾロを含み１３飜または１４飜を要する。三倍満の和了は役満より難しい。役満以上の和了確率が０．１８％なのに対して、三倍満の和了確率は０．０４％である。和了の困難さから考えれば、三倍満は役満の４倍くらいの点数１２８０００点くらいに設定してもいいくらいなのである。 　　　［例］ 　　　　　　門前清一色＋純全帯公＋二盃口 　　　　　　　　 　　　　　　対々和＋三暗刻＋三槓子＋三色同刻＋ダブ東＋嶺上開花 　　　　　　　　　　嶺上自摸牌： 　　　　　　混一色＋混老頭＋対々和＋小三元＋白＋發＋河底撈魚 　　　　　　　　　 　　　　　　立直＋ドラ１０

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役満


数え役満 　役ではないが、役満に入るのでここにあげる。役満以外の１５飜（場ゾロを含む）以上で数え役満となる。 　数え役満の和了確率は、０．０１％である。 　役満の中で数え役満の占める割合は、４番目６．９６％である。 　　　［例］ 　　　　　　門前清一色＋純全帯公＋二盃口＋平和 　　　　　　　　　ロン： 　　　　　　混一色＋混老頭＋対々和＋三暗刻＋小三元＋白＋發＋海底摸月 　　　　　　　　　 　　　　　　立直＋ドラ１２ 　以下に記述する役満役以外で１３飜（場ゾロを除く）にすれば数え役満となる。 　しかし、数え役満を認めないルールもあり、その場合には１３飜以上あっても三倍満止まりとなる。 　満貫を１とすると、跳満は１．５倍、倍満は２倍、三倍満は３倍、役満は４倍になっているが、これより上だと、５倍満、６倍満となるのかというと、そうはならない。役満（４倍満）の次は、ダブル役満（８倍満）になり、その次はトリプル役満（１２倍満）になるのである。数えでダブル役満を作ることはドラにより理論上可能である。役満以外の役で最大ドラ数は４０なので、理論上はトリプル役満を数えで作ることができる。 　以下の役満は、役満以外とは複合しない。 四暗刻［すうあんこ］　＜門前＞　＜部分役＞ 　門前で暗刻（または暗槓）を４つ作る部分役。 　三大役満の１つ。すべての役満の中で最も和がりやすい。スーアンとも言う。 　役満の中で四暗刻の占める割合は、１番目３２．４８％である。 　最も他家にばれずに作れる役満である。 　　　自摸： 国士無双［こくしむそう］　（＝十三公九）　＜門前＞　＜全体役＞ 　門前ですべての幺九牌を１枚ずつと、同じ種類の幺九牌をもう１枚雀頭として揃える全体役。 　三大役満の１つ。すべての役満の中で四暗刻に次いで２番目に和がりやすい。 　役満の中で国士無双の占める割合は、２番目２３．３９％である。 　七対子と並び、４面子＋１雀頭の常識を破った役。 　十三不塔、または、天和／地和と複合する。 　唯一、暗槓に対する槍槓を認められている役。 　略して「こくし」「こくむ」とも言う。 　国の中で、２人といない士（侍）が集うという意味。しかし、雀頭があるので、正確には無双ではないのである。真性国士無双である１３面待ちは、１３面の単騎待ちである。しかし、多くの国士無双は１面待ちとなる。この１面待ちは通常の単騎待ちとは異なる。通常の単騎待ちは、自分で１枚使っているので１種３枚が待ち牌になるが、国士無双の場合は１種４枚が待ち牌となる。これを通常の単騎待ちと区別して、国士無双１面待ちと言う。 　　　ロン： 大三元［だいさんげん］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　三元牌の３種類（白發中）を刻子（槓子）にする部分役。 　三大役満の１つ。すべての役満の中で３番目に和がりやすい。役満の中では最も少ない９枚を構成すればよい部分役である。 　役満の中で大三元の占める割合は、３番目２２．４６％である。 　包牌あり。 　　　　ロン： 小四喜［しょうすうしい］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　風牌の４種類（東南西北）のうち３種類を刻子、１種類を雀頭にする部分役。 　四喜和［すうしいほう］には大四喜和と小四喜和の２つがある。小四喜和を役満、大四喜和をダブル役満とする場合が多い。 　役満の中で小四喜の占める割合は、５番目６．８２％である。 　包牌あり。 　小三元に倣った役名にすれば、小四風［しょうすうふぉん］になろう。 　　　　ロン： 字一色［つういいそう］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　字牌だけで作る全体役。 　字牌は全部で７種類ある。大三元や四喜和との複合が多い。字一色は、七対子で作ることもできる。 　役満の中で字一色の占める割合は、６番目３．９５％である。 　　　　ロン： 緑一色［りゅういいそう］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　二三四六八索と發で作る全体役。米国で生まれた役である。 　索子の混一色の１形態。索子のうち一五七九索（）は赤い色が入っている。これに対して二三四六八索と發（）は緑色だけになるので、この役名になっている。 　二三四索で、順子を作ることができる。順子を面子としてもよいし、刻子（槓子）だけで構成してもよい。 　發なしを認める場合と認めない場合がある。 　役満の中で緑一色の占める割合は、７番目１．３１％である。 　二五索両面待ちで聴牌の場合に、二索で和了すると役満、五索で和了すると最悪バカホン、という落差の大きい役である。 　別名、総緑。英語でall greenと言う。 　　　　ロン： 清老頭［ちんろうとう］　＜食い下がりなし＞　＜全体役＞ 　老頭牌だけで作る全体役。 　字一色を構成する牌種は字牌７種であるのに対して、清老頭は老頭牌６種類しかない。また、字一色は大三元や四喜和との複合しやすいのに対して、清老頭は他の役満と複合しづらい。複合が考えられるのは、天和・地和・四暗刻・四槓子など。 　役満の中で清老頭の占める割合は、８番目０．８６％である。 　包牌あり。 　　　　ロン： 九蓮宝燈［ちゅうれんぽうとう］　（＝九連宝燈）（＝九連宝灯）（＝天衣無縫）（＝紫気東来）　＜門前＞　＜全体役＞ 　門前の清一色で、和了形が「１１１２３４５６７８９９９」を含む全体役。 　聴牌形が「１１１２３４５６７８９９９」の場合には、９面待ちとなるが、９面待ち九蓮宝燈は純正としてダブル役満としている場合が多い。 　萬子でないと九蓮宝燈と認められない場合もある。また、萬子ならダブル役満とすることもある。 　役満の中で九蓮宝燈の占める割合は、９番目０．６９％である。 　　　ロン： 四槓子［すうかんつ］　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　槓子を４つ作る部分役。 　四槓子は、１人で四開槓をすることになる。四槓算了があるため、他家が１回でも槓をしたら流局になり、四槓子を和がることは不可能になる。三槓子状態で他家が槓すれば流局になるし、四槓子聴牌状態で他家が槓しても流局である。 　また、四槓子の最終形は必ず裸単騎となり、他家に放銃しやすくなることと、単騎待ちゆえの和了牌の少なさから難しい役満とされる。 　なお、１人が４つめの槓をした時点で、四槓子成立とするルールもある。 　役満の中で四槓子の占める割合は、０．０３％であり、シングル役満の中では、最も和了可能性が低い。 　　　　ロン： 天和［てんほう］　＜門前＞　＜全体役＞ 　親だけができる役満。親が配牌をとった時点で既に和がっている形。 　親でいきなり槓をして和がっても天和にはならない。 　天から授かった和がりという意味を持つ。これで和了すると数日後には死ぬと言われている。なお、天和が出る確率は３３万配牌に１回。 　天和は１％の運と９９％の積みこみよる。 地和［ちいほう］　＜門前＞　＜全体役＞ 　子だけができる役満。子が第一自摸で和がると役満になる。ただし自分の第一自摸までに副露があるとこの役は成立しない。 　親の純粋な第一捨て牌で和がるのを地和にしているところもある。 人和［れんほう］　＜門前＞　＜全体役＞ 　配牌で聴牌していて、他家の純粋な第一捨て牌で和がると役満になる。ただし地和と同様に副露があると成立しない。 　自分の自摸の前でなければ人和にならない場合と、自分の自摸の後でも他家の第一捨て牌なら人和になる場合とがある。場所によっては役満ではなく倍満や満貫扱いするところもある。さらに親の最初の捨て牌でなければ認めないルールも存在する。この時、親が第一捨て牌を捨てる前に暗槓したら人和は成立しない。ちなみに親は配牌をとる時点で第一自摸を済ますが、この自摸った牌でなければならないなど様々なルールがある。 　親には天和しか認められず人和はないという場合と、親でも子の第一打牌で和了すれば人和とする場合がある。 　一般に、人和は役満と認めていないケースは多い。 十三不塔［しいさんぷたあ］　＜門前＞　＜全体役＞ 　親なら配牌時、子なら第一自摸をした時点で対子（雀頭）が１つあるだけで、その他の対子、順子、刻子、槓子、塔子がない形なら十三不塔となり役満。かなり昔から役満扱いなのだが、現代では役満扱いしない場所が多い。十三バラバラとも言う。 　十三不塔は、地和（親の場合天和）とは複合しない。国士無双と複合することはありうる。この場合、十三不塔＋国士無双と見るか、地和（または人和）＋国士無双と見るかの２つの見方がある。 　子の場合、第一自摸前には対子がない状態で、対子を自摸らなければ十三不塔とならない場合もある。 　　　自摸：

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ダブル役満


四暗刻単騎自摸　＜門前＞　＜部分役＞ 　四暗刻を単騎であがれば栄和でもダブル役満という場合と、単騎待ちの上自摸らなければダブル役満でない場合とがある。もちろん、単騎でもダブルにしていない場合もある。略して「すったん」とも言う。 　　　自摸： 国士無双十三面待ち（真性国士無双）　＜門前＞　＜全体役＞ 　十三面待ちの国士無双をダブルにしているところは多い。 　ただし、この時に振聴を許す場合と許さない場合があるので、注意が必要である。振聴を許す場合とは、公九牌（和了牌）を捨てていても、現物以外の他家の公九牌で栄和できるというもの。 　　　ロン： 真性九蓮宝燈　＜門前＞　＜全体役＞ 　九面待ちの九蓮宝燈。 　九蓮宝燈自体、萬子でなければならないという場合がある。また、索子と筒子ならシングル役満だが、萬子なら九面待ちでなくてもダブル役満とする場合あり。その場合、萬子で九面待ちならトリプル役満となる。 　　　ロン： 大四喜　（＝大四喜和）　＜食い下がりなし＞　＜部分役＞ 　風牌４種類（東南西北）をすべて刻子（または槓子）にした四喜和。大四喜をダブル役満にしている場合が多い。 　４つの風牌のうち、１つが対子（雀頭）の場合は小四喜でシングル役満となる。 　　　　ロン：

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トリプル役満


四暗槓　＜門前＞　＜全体役＞ 　四暗刻＋四槓子。 真性萬子九蓮宝燈　＜門前＞　＜全体役＞ 　真性萬子九蓮宝燈をトリプル役満とする場合がある。

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役の分類


全体役と部分役 　役は全体役と部分役に分類することができる。 　断幺九は、全体が幺九牌を断っていなければならないので全体役となる。四暗刻は全体役のようであるが、雀頭を規定していない。４面子を暗刻とする部分役となる。 　河底撈魚、海底摸月、嶺上開花、流し満貫、槍槓は、全体役と見るのはおかしい感じもするが、少なくとも部分役ではないので、全体役に入れて、カッコをつけた。 　部分役には、その部分を構成する枚数がある。下の表は、発生頻度の高い順に並べたものである。 全体役 （発生率が多い順） 部分役 （発生率が多い順） 立直 平和 門前自摸 断ヤオ 一発 混一色 七対子 対々和 全帯 清一色 （河底撈魚） （海底摸月） 純全帯 （嶺上開花） ダブル立直 混老頭 国士無双 （流し満貫） （槍槓） 字一色 緑一色 清老頭 九蓮宝燈 天和 地和 人和 ドラ 裏ドラ 飜牌 一盃口 三色同順 一気通貫 三暗刻 小三元 二盃口 四暗刻 大三元 三色同刻 小四喜和 三槓子 大四喜和 四槓子 １枚 １枚 ３枚 ６枚 ９枚 ９枚 ９枚 ８枚 １２枚 １２枚 ９枚 ９枚 １１枚 １２枚 １２枚 １６枚 　部分役において、一般には、�@枚数が少ない方が和了率が高い、�A順子系＞刻子系＞槓子系の順に和了率が高い。三槓子（２飜）は小四喜（役満）よりも和了率は低い。 手作り役と偶然役 　役は手作り役と偶然役（非手作り役）に分類することができる。ドラ・裏ドラ・流し満貫は本来、役ではないが、比較のために入れた。表ドラは手作り役で、裏ドラは偶然役の分類とした。 手作り役 （発生率が多い順） 偶然役 （発生率が多い順） ドラ 立直 平和 断公九 飜牌 混一色 一盃口 三色同順 七対子 対々和 一気通貫 全帯公 三暗刻 清一色 純全帯公 ダブル立直 小三元 二盃口 四暗刻 混老頭 国士無双 大三元 三色同刻 流し満貫 小四喜 字一色 三槓子 緑一色 清老頭 九蓮宝燈 大四喜 四槓子 門前自摸 一発 裏ドラ 海底摸月 河底撈魚 嶺上開花 槍槓 天和 地和 人和 　 対子系役と順子系役 　役は、対子系の役と順子系の役に分類することができる。部分役に関しては、その部分を構成する面子が刻子系なのか順子系なのかで、分類した。断幺九や混一色などの全体役は、刻子系で構成することもあるが、順子の方が面子として多く用いられるので、順子系に入れた。 対子系役 （発生率が多い順） 順子系役 （発生率が多い順） その他 （発生率が多い順） 飜牌 七対子 対々和 三暗刻 小三元 四暗刻 混老頭 大三元 三色同刻 小四喜 字一色 三槓子 清老頭 大四喜 四槓子 平和 断公九 混一色 一盃口 三色同順 一気通貫 全帯公 清一色 純全帯公 二盃口 緑一色 九蓮宝燈 ドラ 立直 門前自摸 一発 海底摸月 河底撈魚 嶺上開花 ダブル立直 国士無双 流し満貫 槍槓 天和 地和 人和 　 役の複合 　どの役とどの役が複合しうるのか／複合しないのか、また、複合率が高い役は何で、低い役は何なのかを分析した。 　役の複合表 その他の役 　このページに出て来ない役は、ローカル役として分類した。 　１−１０ローカル役を参照方。