ひいいの麻雀研究

 2−10−1 統計分析 局・役分析
  どれくらい自分の感覚と実体が合っているかを確かめるために、下の分析結果を見る前に、以下のことを頭の中で考えてみて欲しい。
    ・ロンはツモの何倍あるか?
    ・断幺九は全帯幺の何倍和がりやすいか?
    ・一発率は何%か?
    ・平均ドラ数は何個か?
    ・平均収入点は何点か?
    ・満貫以上率は何%か?

    局分析

     局ごとのパラメータ、場・本場・符数・飜数・収入点を統計分析する。


     母数となる素データの局数は、120,589局分。
     うち、和了数は、103,737和了。
     満貫未満の和了数は、81,507和了。

     ロンはツモの何倍か = 1.904倍 (バイロンの法則)
     平均符数 = 32.68符
     平均ドラ数 = 0.80個
     平均収入点 = 4851点
     平均供託立直棒数 = 0.11本 (局内立直を含めない)
     立直率   = 35.76%
     平和率   = 21.81%
     流局率   = 13.97%
     満貫以上率 = 21.45%
     役満率   = 0.18%

     最高本場  = 9本場
     最高符数  = 90符
     最高供託立直棒数 = 7本
     最高ドラ数 = 12個
     最高収入点 = 144,000点 (親のトリプル役満)

     平均収入点(1回の和了での収入点)が4851点とは多いような気もするが、満貫以上率は21.45%あり、場棒収入、供託立直棒収入(自分で立直をかけて和了した場合は自分が出した立直棒分も収入点に加算される)もあるので、このような結果になる。

    ●場
    場・局母数
    東128,01723.23%
    東227,82723.08%
    東327,67222.95%
    東423,04019.11%
    南14,0403.35%
    南23,5242.92%
    南33,3492.78%
    南43,0742.55%
    西1370.03%
    西270.01%
    西320.00%
    西400.00%
    合計120,589100.00%

    ・東風荘には南入や西入がある。
    ・東1局より東2局の方がやや少ないのはドボンがあるからである。
    ・東4局になると、東3局よりがくっと減っている。

    ●本場
    本場母数本場×母数
    077,76664.49%0
    127,38522.71%27,385
    29,9068.21%19,812
    33,5562.95%10,668
    41,2881.07%5,152
    54710.39%2,355
    61570.13%942
    7450.04%315
    8110.01%88
    940.00%36
    1000.00%0
    合計120,589100.00%66,753
    平均  0.55

    ・当たり前であるが0本場が最も多い。
    ・最高が9本場である。平均は、0.55本場。

    ●局終了形態
    局終了形態母数
    ツモ35,72729.63%
    ロン68,01056.40%
    流局15,46512.82%
    九種公九牌倒牌8760.73%
    四風連打600.05%
    四家リーチ400.03%
    流し満貫310.03%
    二家和100.01%
    三家和90.01%
    三家リーチ60.00%
    三風連打30.00%
    四開槓80.01%
    チョンボ1950.16%
    チョンボ(ノーテンリーチ)1490.12%
    合計120,589100.00%
    ・ロンはツモの1.904倍ある。これをバイロンの法則と言う。
    ・「流局」とあるのは、荒局のことで12.82%ある。
    ・一般に流局は、荒局・九種九牌倒・四風牌連打・四家立直・四槓算了・三家和・チョンボを総称する。これらの合計は、13.97%である。

    ●符数
    符数母数符×母数
    205,9037.24%118,060
    252,1602.65%54,000
    3047,86958.73%1,436,070
    4022,94028.14%917,600
    502,2012.70%110,050
    602970.36%17,820
    701290.16%9,030
    8070.01%560
    9010.00%90
    10000.00%0
    11000.00%0
    12000.00%0
    合計81,507100.00%2,663,280
    平均  32.68


    ・圧倒的に30符が多い。次いで40符。
    ・30符と40符で、86.87%にも及ぶ。
    ・20符は「平和自摸」に限定されるので少なくなる。
    ・25符は七対子の和了。
    ・最高値は90符が1例だけ。100符以上はなかった。

    ●飜数
    飜数・満貫母数 
    1飜22,06021.26% 
    2飜24,91824.01% 
    3飜22,93522.10% 
    4飜11,59411.17% 
    満貫15,47714.92%流し満貫を含む
    跳満5,6255.42% 
    倍満9300.90% 
    3倍満430.04% 
    役満1720.17%数え役満を含む
    ダブル130.01% 
    トリプル10.00% 
    合計103,768100.00% 


    ・2飜、3飜、1飜の順である。
    ・その次が満貫。
    ・4飜は満貫より少ない。(満貫になってしまうことが多いためであろう)
    ・3倍満は役満より少ない。

    ●立直
    立直有無母数
    43,12835.76%
    77,46164.24%
    合計120,589100.00%

    ●平和
    平和有無母数
    26,29821.81%
    94,29178.19%
    合計120,589100.00%

    ●ドラ
    ドラ数母数ドラ×母数
    053,90151.96%0
    127,66326.67%27,663
    213,83513.34%27,670
    36,6346.40%19,902
    41,2701.22%5,080
    52540.24%1,270
    61290.12%774
    7290.03%203
    8160.02%128
    930.00%27
    1010.00%10
    1100.00%0
    1210.00%12
    合計103,736100.00%82,739
    平均  0.80
    ・ドラ数は0が最も多い。次いでドラ1、ドラ2と、ドラ個数分の順になっている。
    ・平均ドラ数は、0.80個である。

    ●供託立直棒
    棒数母数場棒×母数
    0棒110,65691.76%0
    1棒7,3966.13%7,396
    2棒2,0871.73%4,174
    3棒3380.28%1,014
    4棒900.07%360
    5棒170.01%85
    6棒40.00%24
    7棒10.00%7
    8棒00.00%0
    9棒00.00%0
    合計120,589100.00%13,060
    平均  0.11
    ・供託立直棒数は0が最も多い。
    ・平均供託立直棒は、0.11本である。

    ●収入点

    ・これは「N点台」の表である。2000の数字は、2000点以上3000点未満の収入点を表す。
    ・収入点とは、和了点+場棒点+供託立直棒点になる。
    ・2000点台が最も多く、次が1000点台、その次が3000点台、そして8000点台と続く。
    ・8000点台が多いのは、満貫が多いことに因る。
    ・同様に10000点以上の場合には、12000点台が跳満(または親満)により多い。
     
    立直・ロンツモ分析
     石川さんからの要望を受け、立直/非立直、ロン/ツモにおける、それぞれの符数・飜数などを分析した。
        (1)立直ロン
        (2)立直ツモ
        (3)非立直ロン
        (4)非立直ツモ
    のそれぞれのパターンごとに集計を行った。
     
     (1)立直ロン(2)立直ツモ(3)非立直ロン(4)非立直ツモ
    平均符数36.38 27.40 32.81 31.14
    平均飜数2.50 3.26 1.97 2.14
    平均ドラ数0.98 1.00 0.65 0.69
    平均収入点6350.31 8162.73 4582.55 5263.38


    ・平均符数は、(1)立直ロンが最も多く、次いで(3)非立直ロン である。ツモには2符が付くのにもかかわらず、立直の場合でも非立直の場合でも、ロンの方が平均符数が高い。これは平和+ツモの場合の符数の低さの表れである。
    ・平均飜数は、飜数通りの結果となった。(2)立直ツモが2飜確定なので最も多く、次いで(1)立直ロンの1飜確定、(4)非立直ツモの1飜確定、(3)非立直ロン の確定飜数なし(と言っても最低1飜ある筈だが)の順となった。
    ・平均ドラ数は、(2)立直ツモが最も多く、次が(1)立直ロンである。これは立直によって裏ドラが乗ることに因る。また、(4)非立直ツモは、(3)非立直ロン より多く、立直の場合でも非立直の場合でもツモの方がドラが多いことが判る。これは、ドラそのものもしくはドラ絡みの待ちは、栄和しづらいことの表れである。
    ・平均収入点は、平均飜数に依存した結果となった。
     
    符数(1)立直ロン(2)立直ツモ(3)非立直ロン(4)非立直ツモ
    200362902274
    255531501230227
    3076525670256378911
    401021181687393174
    50105426806315
    60334713681
    709122511
    801060
    900010
    ・4つのパターンにおける、符数の分布である。
    ・20符は平和+ツモしかないので、ロンではあり得ない。
    ・25符は七対子の場合であるが、立直時でも非立直時でも、圧倒的にロンが多い。
     
    飜数(1)立直ロン(2)立直ツモ(3)非立直ロン(4)非立直ツモ
    1飜28840145814596
    2飜66111689114855133
    3飜7457428273683828
    4飜2643436931461436
    満貫4778404640892533
    跳満138323981088756
    倍満180376212162
    3倍満91879
    役満007292
    ・4つのパターンにおける、飜数の分布である。
    ・(3)非立直ロンが最も母数が多い。
    ・1飜と2飜と4飜は、(3)非立直ロンが多く、3飜と満貫は(1)立直ロンが多い。
    ・跳満と倍満と3倍満は(2)立直ツモが多い。また、役満は非立直でしか和了例がない。
     
    役分析

    ●役の発生頻度
     母数となる和了数は、103,737和了。
     その和了のうち、複合している役も含めてすべての役の発生回数をカウントした。
     すべての役の合計は、244,552になる。
     最後の「−−」は流局。流局は和了の母数に入っていない。
     役名単純率母数率
    一飜ドラ49,83620.38%48.04%
    一飜リーチ42,95617.57%41.41%
    二飜ダブルリーチ1720.07%0.17%
    偶然役門前清模和24,72910.11%23.84%
    偶然役一発9,5563.91%9.21%
    偶然役河底撈魚6230.25%0.60%
    偶然役海底撈月4710.19%0.45%
    偶然役嶺上開花2470.10%0.24%
    偶然役槍槓260.01%0.03%
    一飜平和26,29810.75%25.35%
    一飜断ヤオ16,0956.58%15.52%
    一飜一盃口5,8062.37%5.60%
    一飜自風9,0813.71%8.75%
    一飜場風8,9443.66%8.62%
    一飜8,6393.53%8.33%
    一飜8,5043.48%8.20%
    一飜8,5193.48%8.21%
    二飜三色同順4,2041.72%4.05%
    二飜一気通貫1,9570.80%1.89%
    二飜三暗刻1,0020.41%0.97%
    二飜全帯1,3060.53%1.26%
    二飜七対子3,3221.36%3.20%
    二飜対々和3,1951.31%3.08%
    二飜小三元1360.06%0.13%
    二飜混老頭650.03%0.06%
    二飜三色同刻320.01%0.03%
    二飜三槓子40.00%0.00%
    三飜混一色7,2292.96%6.97%
    三飜純全帯3680.15%0.35%
    三飜二盃口730.03%0.07%
    六飜清一色9450.39%0.91%
    非和了流し満貫310.01%0.03%
    役満四暗刻660.03%0.06%
    役満国士無双390.02%0.04%
    役満大三元380.02%0.04%
    役満小四喜和140.01%0.01%
    役満字一色70.00%0.01%
    役満清老頭30.00%0.00%
    役満緑一色20.00%0.00%
    役満大車輪00.00%0.00%
    役満九蓮宝燈00.00%0.00%
    役満四槓子00.00%0.00%
    役満大四喜和00.00%0.00%
    役満天和00.00%0.00%
    役満地和00.00%0.00%
    役満人和00.00%0.00%
    ダブル四暗刻単騎待100.00%0.01%
    ダブル国士無双13面待10.00%0.00%
    ダブル九蓮宝燈9面待10.00%0.00%
    流局−−16,821  



    ・和了時立直率(ダブリー含) = 41.57%
    ・一発率 = 22.16%
    ・ドラ包含率 = 48.04%

    ・役の多い順は、ドラを除くと、リーチ、平和、ツモ、断幺、一発 の順。一発が予想より多い。
    ・一発の次から、自風、場風、白、中、發、混一色、一盃口、三色同順、七対子、対々和、一気通貫、全帯幺、三暗刻、清一色の順。
    ・流し満貫は和了ではないが、入れた。
    ・対子系の役が予想よりかなり少ない。
    ・自風、場風の方が、白発中より若干多い。
    ・全帯、純全帯が予想より少ない。
    ・「全帯幺は断幺九の反対の役」と思っている人も多いであろうが、断幺九は全帯幺の12.32倍和がりやすい。
    ・三色同順より一盃口の方がやや多い、一気通貫はかなり少なくなる。
    ・純全帯公は海底摸月より少ない。
    ・槍槓は国士無双や大三元より少ない。
    ・混老頭と四暗刻はほぼ同じ。


     10万回以上の和了数で見ても役満は少ない。特にダブル役満である、四暗刻単騎は0、国士無双13面待ちは1、九蓮宝燈9面待ちは1である。私はJgameで四暗刻単騎を2回和がった(Jgameではシングル役満扱い)けどねえ。
ホームひいいの麻雀研究ホーム メールhiii@pd6.so-net.ne.jp