東京都北区
コンパス内科歯科クリニック赤羽

病院に入院している父親が胃ろうになりました。１ヶ月前には食事も出来ていたので出来れば飲み込む訓練をしたいと考えています。主治医は、脳出血の麻痺の為もう無理だろうと言いますが口腔ケアで少しでも改善出来る事を家族は望んでいます。静岡県に住んでいます。現在は病院に入院していて、退院したら施設に戻る予定です。今胃ろうの手術後10日後で、本人もだいぶ気力は戻ってるように感じます。今やれる事はありますか？　先日の新聞でコンパスデンタルクリニックの記事を見て何か出来る事はないか、家族で話しています。

歯科医の訪問診療サポート　要介護高齢者の口内ケアに着目　エムアウト

　アイデアを募集し起業を展開するエムアウト（東京都港区）は、要介護高齢者を専門とした訪問歯科診療のサポート事業「メディパス」を本格的に立ち上げた。要介護高齢者に対する健康ケアの中で、口腔（こうこう）内の診療が十分に行き届いていないことに着目。歯科医院と提携して、訪問診療をバックアップする。現在は東京都北区に提携歯科医院を持っているが、来年１月には東京都立川市と横浜市の歯科医院と提携し、首都圏を広くカバーする計画だ。

　提携歯科医院の院長である三幣（みぬさ）利克（としかつ）氏が、エムアウトの主催するビジネスコンペで２位となったのがメディパス起業のきっかけ。ただ、株式会社が医療行為をすることはできないため、エムアウト社員の間渕紀彦氏＝写真＝がメディパスへ出向して社長に就任し、訪問診療をサポートする形にした。

　間渕社長は「要介護の高齢者に最適な口腔内のトータルケアを提供したいという思いは、三幣医師とメディパスで一致しており、医師らが診療に集中できる環境を整えることが当社の使命」と言い切る。飲み込む力が弱った高齢者が、口の中を清潔に保つことは健康維持に直結するという。

　具体的には、勤務医だった三幣医師が開業する「コンパスデンタルクリニック」を支援する一方、訪問診療に必要な機材や資材を準備したり、家族への報告書の作成など事務処理の手伝いをする。また、ケアの方法を施設のスタッフや家族らに教える勉強会を開催するなど、要介護高齢者の口腔機能の維持・回復を目指す。こうした体制により予防から治療、アフターケアまでのトータルサービスを展開する。

　さらに、営業スタッフを２人配置し、入居施設や居宅介護支援事業所などへのマーケティングリサーチや営業活動を展開し、ニーズを的確に把握する。「その結果を診療行為やサービスに反映させて質を高める顧客視点の好循環を構築する」（間渕社長）。

　規制により、１医院の訪問歯科診療の範囲は半径１６キロ以内に限定されているため、コンパスデンタルクリニックの行動範囲は大宮（埼玉県）から松戸（千葉県）、品川、吉祥寺（東京都）までとなる。このため、１月をめどに東京都立川市、横浜市に拠点を新設する計画だ。

　エムアウトは「マーケットアウト」と呼ばれる市場のニーズをとらえた起業という考えに基づいた「ベンチャー企業製造工場」を企業理念として掲げている。現代アート作品の販売事業「ギャラリータグボート」、ジュエリーのオーダーメード・リフォーム事業「アイデクト」、アフタースクール事業「キッズベースキャンプ」などの会社を輩出した。メディパスも近い将来、子会社化やＭＢＯ（経営陣による企業買収）やＭ＆Ａ（企業の買収・合併）による自立を目指す。

産経ニュース　2008.9.15　10:19

訪問治療による口腔ケアに重点的に取り組む「コンパスデンタルクリニック」が、今年1月、東京都北区にオープンした。
コンパスデンタルクリニックは、訪問による口腔ケアに専門特化した新しいタイプの歯科医院。スタッフは訪問歯科診療経験が豊富なだけでなく、ヘルパー資格も保持する人材を揃えた。口腔機能の回復・維持を通じて、要介護者の生活の質の向上を目指し「笑顔創造」と「自己実現」に貢献することをめざす。