ひいいの麻雀研究  ひいいの麻雀研究

 1−10ー1 ローカル役(役満以外)
1飜役    6飜役
2飜役    飜数不明役
3飜役    役満
4飜役    ダブル役満
        ローカル役一覧に戻る、1−10ローカル役
        ローカル役ではなく、一般的な役は、1−02麻雀の役
        ルール(ローカルルールを含む)は、1−04ルール
    1飜役
  • 特殊ドラ (=見立てドラ)
     地域や職業や企業などで牌にある意味をこめてドラとするもの。1−04 ルール を参照方。
  • ポン立直
     ポンをしてその捨て牌で立直をかける。ポン立直の一飜がつく。裏ドラや一発の特権は無い。立直とは複合しない。
  • 報知[ほうち] (=ホーチ) <門前>
     辺張・嵌張・単騎など待ちが1つの時、その事を宣言してかける立直。必ず立直と複合して2飜になる。報知時に、供託報知料を3000点払う。
     昭和27年(1952年)、報知新聞に天野大三が日本初の立直ルール「報知ルール」を発表した時に一緒に発表したもの。一般ルールとして立直は定着したが、報知は定着しなかった。
  • 自摸セン <門前>
     自摸る以外は和らない事を宣言してかける立直。必ず立直と複合して2飜になる。
  • ブンブン立直 <門前>
     自摸る以外は和がらない事を宣言してかけるオープン立直。必ずオープン立直と複合して3飜になる。
  • 燕返し
     他家が立直をかけた牌で栄和するとつく役。
  • 書込[かきこみ] <門前>
     立直一発で白を自摸和するとつく役。
  • 不吃不ポン[ふちーふぽん] <門前>
     配牌前にチー・ポン・槓をしないことを宣言して和了する。
  • ポンチーカンロン
     ポンしてチーして槓してロンするとつく役。必ず、ポン・チー・カン・ロンの順番でなければならない。
  • ドラ和[どらほう]
     ドラで和了するとつく役。
  • 年越し
     年が明けて最初の和了につく役。
  • 初槓[しょかん]
     一巡目に槓をするとつく一飜役。
     明槓でも暗槓でもよい(暗槓でなければならないルールもある)が、加槓は二巡目以降でないとできないため、加槓が初槓になることはない。
  • 槓振り[かんふり]
     他家の槓した直後の捨て牌で和がるとつく役。一飜。槓直後の手出し牌なら、純粋な嶺上牌でなくてもよい。
  • 嶺上栄和[りんしゃんろんほう]
     他家が槓して自摸切りした嶺上牌で和がるとつく役。王牌の嶺上牌を他家が和了するということ。槓振りと似ているが、槓振りの場合は純粋な嶺上牌でなくてもよい。
  • ラストオーダーマーボドウフ
     河底牌の白で栄和するとつく役。
  • 欠牌和 (=霊牌和)(=零牌和)(=絶牌和)(=絶張和[ちゅえちゃんほう])
     地獄待ち(和了牌が一枚しかない状態)である牌で和がると、一飜つく。ただし、両面待ち・双ポン待ちでは残り待ち牌が1枚でも成立しない。地獄辺張・地獄嵌張・地獄単騎待ちでなければならない。
  • カラス
     辺張・嵌張・単騎待ちの状態で、なおかつ役がなにも無い状態で和がると一飜つくボーナス役。名前から見ても分かる通り日本で作られた役。
  • アナゴ
     待ちが数牌5の嵌張待ちの和がりでつく役。 穴待ち(=嵌張待ち)で5という洒落。
  • 全倒鋪[ちゃんたおぷう]
     四副露して裸単騎で自摸和するとつく役。
  • 全求人[ちゃんちゅうれん]
     四副露して裸単騎で栄和するとつく役。
  • 他力本願[たりきほんがん]
     四副露して裸単騎待ちで栄和すると一飜つく。上記の全求人と似た役。ただし、暗槓は認められない。そして自摸和ではこの役はつかない。4面子1雀頭のすべてに、他家から得た牌が入っていないとならない。
  • 金鶏独立 (=十二落捨)
     四副露して裸単騎待ちで和がると一飜つく。上記の全倒鋪と全求人の2つを合わせたもの。
  • 金鶏奪食
     欠牌和の槍槓。辺張・嵌張待ちで、一種類のみの待ち牌が他家にポンされている状態(当然地獄待ち)で、その他家が加槓した時に実現する役。
     槍槓と似ているが、別の役である。あくまで欠牌和は、地獄待ちの辺張・嵌張・単騎待ちであるため、両面待ちの槍槓ではこの役はつかない。(双ポン待ち・単騎待ちで槍槓は起こり得ない)
     金鶏奪食がつくと槍槓も複合するので必ず二飜になる。しかし、この役自体を三飜とするところも多い。四飜説もある。
  • 開門風[かいめんふぉん]
     開門(山を切った)人の門風牌の刻子(槓子)でつく部分役。親がサイコロで右6を出したら、親の下家(南家)の山が割れるので、南が開門風になる。
  • 裏風[うらかぜ]
     対面の門風牌の刻子(槓子)でつく部分役。東家であれば裏風は西に、北家であれば裏風は南になる。
  • 食い平和
     通常平和は門前が原則であるが、副露した平和。両面待ちでなければならないし、組合せ符(刻子や飜牌の雀頭)や待ち符(嵌張待ちなど)があってはならない。
        ロン:
  • 食い一盃口
     通常一盃口は門前が原則であるが、副露した一盃口。徳島の地方役でもある。
       
  • 三元 (=プチ三元) <門前>
     白と發と中を1枚ずつ3枚持って1面子とみなし、それで1飜とする。門前限定。
      
     この例では、三元1飜である(普通はチョンボ)。
      
     この例では、三元が2つあって2飜であり、一盃口も複合して3飜となる。
  • 奇数七対子 <門前>
     数牌の奇数牌(1・3・5・7・9)だけを使った七対子。
      
  • 偶数七対子 <門前>
     数牌の偶数牌(2・4・6・8)だけを使った七対子。絶対牌数が奇数七対子より少ないため、奇数七対子より和がりづらい。しかしこの役は必ず断幺九が複合する。
      
  • 三元七対子 (=豆三元) <門前>
     白・発・中を使った七対子。
      
  • 四風七対子 (=豆四喜) <門前>
     東・南・西・北を使った七対子。
      
  • 四丁使い
     同種牌4枚を槓せずに面子として使う。
       
  • 絶一門
     萬子・筒子・索子のうち、二色だけを使って4面子・1雀頭を作る。字牌が入ってはいけない。食い下がりなし。
       
  • 三色小同刻
     本来は同数字の刻子3つで三色同刻であるが、そのうち1つが雀頭になっているもの。
       
  • 五心通貫
     嵌五萬待ちの一気通貫を和がるとつく役。当然一気通貫と複合するので、結果的には門前では3飜、副露して2飜になる。一気通貫のボーナス点のような役。昔は萬子でないと駄目であったらしいが、今は萬子以外でも良い場合もある。
        和了:
  • ルート246
     数牌の2・4・6のいずれかの待ちの混一色の一気通貫。
        和了:
  • 東發つきもの
     「東發つきもの」という格言を役にした東と發を使った混一色。
       
  • 南白つきもの
     「南白つきもの」という格言を役にした南と白を使った混一色。
       
  • スーパーマン
     四萬と八萬の刻子(槓子)でつく役。四萬と八萬の双ポン待ちという説もある。
     四八萬をスーパーマンと読む洒落。
       
  • パンダ
     白と一筒の刻子(槓子)でつく役。パンダのイメージが白と一筒なのである。
       
     必ず白と複合するので2飜になる。
  • オバQ
     白を刻子(槓子)にして、三索が1枚ある毎に1飜ずつ上がる役。白が刻子(槓子)だと三索がドラのような扱いになる。
     三索がオバケのQ太郎のトレードマークの毛3本に似ていることから発生した。
       
     この和了形では通常では白のみであるが、三索が2枚あるので、「白+オバQ2」となり3飜3900点となる。
  • 鳩ぽっぽ (=鳥撃ち)(=猟師と鳥)
     一索と七筒が一対あると、ドラのように1飜つく。
     一索を鳩、七筒を鉄砲に見立てている。
       
     この和了形では通常では役はないが、一索と七筒が3枚ずつ3組あるので、「鳩ぽっぽ3」となり3飜3900点となる。
     一索を持っていればその枚数分ドラや祝儀となり七筒を持っていればそれを無効化できる、また、七筒を持って和がった人が鳥を撃てる(一索を持っている人から祝儀をもらえる)、また、和了形に八索(鳥籠)があるとその数だけ鉄砲から守られる、など多くのルールがある。
  • 熊撃ち (=猟師と熊)
     九萬と七筒が一対あると、ドラのように1飜つく。
     九萬を熊、七筒を鉄砲に見立てている。
       
     この和了形では通常では役はないが、九萬と七筒が3枚ずつ3組あるので、3飜3900点となる。
  • 食い七対子
     対子を鳴いていって七対子を作る。手持ちの1枚と同じ種類の牌が出たら、それを鳴いて対子状態で副露する。最大6副露することができる。 ここの掲げたすべてのローカル役の中で、この食い七対子が一番意外であった。
     七対子を狙っていることを他家に開示することになる。鳴く時にはポンと言うのもおかしいし、七対子だからといってチーとも言えない。「チートイツ」と発声する。誰から鳴いても良い。ただし、七対子として鳴いてしまうと、この役以外には決して和がれない。6つ対子を鳴いて、最後に栄和すれば他力本願もつく。七対子字一色を鳴いたら、食い七対子+字一色で役満。
       
     副露する時、上家・下家はいいが、対面から鳴いた時にはどのように副露するのであろうか? 鳴いた対子って、何符なのだろうか? 中張牌の明刻が2符なので、中張牌の明対子は1符であろう。
     まあ個別の対子の符には関係なく25符1飜なのであろうけど、普通の七対子は25符2飜または50符1飜で1600点。すると、この食い七対子は800点という最低点数ということになる。

  • 2飜役
  • ダブル立直 (=ダブリー)
     第一打牌で立直をすることをダブル立直という。他家の捨て牌や副露には無関係である。第一自摸で暗槓をしてかける立直もダブル立直となる。一般的に使われるルール。
  • オープン立直 (=プンリー)(=開立直)
     立直をかける時に手持ち牌を他家に見せる立直。晒し立直とも言う。
     オープン立直に対して他家が振り込むと役満(満貫とする場合もある)となる。多面張など待ち牌数が多い時にかけると有効。通常は自摸和がるしかない。副露が多い人、特に裸単騎の他家に対してオープン立直は極めて有効な攻撃となる。
     立直時にオープン立直を宣告し、手牌をオープンするのであるが、13牌の手持ち牌全部をオープンしなければならない場合と、待ちに関係するところだけを見せなければならない場合がある。
     待ちに関係するところだけを見せなければならない場合に、待ちに関係ない牌を見せたら(当然、待ちに関係ある牌を見せなくても)チョンボ。また、この両方の場合で、オープン時に自分の待ちを口頭で宣告しなければならない場合もある。この場合、間違って宣告したらあがり放棄、5面待ちのところを3面分しか宣告しなかったら、宣告した牌でしかあがれない。見逃した後にロンしたら振聴和了(チョンボ)となる。
  • ターボ立直
     七萬、七筒、七索のいずれかの暗刻を公開してかける立直。ターボ立直以降、他家3人は自摸切りを強要される。和了しても続行し、終局まで和了牌が出るたびに、複数の和了が成立する。和了できる回数を制限する場合もある。
  • 超一発
     立直してすぐに下家の放銃によって和了するとつく役。一発と複合しない。
  • 槓槓和 (=連槓開花)
     連続2回槓して嶺上牌で和がると2飜つく。嶺上開花も同時につくので結果的には3飜。さらに3回、4回と槓していくと1飜ずつアップしていく。1飜説あり。
     3回連続槓して嶺上牌で和了すると、4飜に三槓子(2飜)がついて6飜となる。
     4回連続槓して嶺上牌で和了すると5飜になるが、これは四槓子であり役満。
  • 連風牌[れんふぉんぱい]
     場風と門風がそれぞれつき二飜になることを連風牌という。東場において東家が東の刻子(槓子)を作っていた場合、南場において南家が南の刻子(槓子)を作っていた場合などである。一般的には、ダブ東、ダブ南などと呼ばれる。
  • 一色三順 <食い下がり1飜>
     同じ順子3つで作る部分役。一盃口は一色二順であると言えて、同じ順子2つで構成するが、一色三順はそれが3つある役である。一盃口は食い下がって0飜になるが、一色三順は食い下がっても1飜ある。因みに一色四順は役満である。
       
  • 三連刻[さんれんこう]
     三連続した数牌の刻子(槓子)。構成要素は一色三順と同じである。食い下がらない。因みに四連刻は役満である。
       
  • 三色通貫 (=三色一通) <食い下がり1飜>
     三色の数牌で、123・456・789の3つの順子を作るとつく役。萬子・索子・筒子の三種類全てを使って一気通貫を作るもの。鳴くと食い下がる。
      
  • 三色連刻
     萬子・筒子・索子の3色全てを使って数の連続した刻子(槓子)を作ったもの。「萬子・索子・筒子」の順に「666・777・888」となるような場合。食い下がらない。
       
  • 一色三歩
     数が1つずつずれた同色数牌の順子3つで構成する。「234・345・456」のような形。食い下がらない。
       
  • 三色三歩
     萬子・筒子・索子の3色全てを使って一色三歩を作ったもの。
       
  • セット七対子 <門前>
     同種牌4枚を含む七対子。
      
  • かぎあみ (=Knitting) <門前>
     二色のペアで作る七対子。
      
  • 紅白饅頭
     白と中を使った萬子の混一色。食い下がる。
     紅白は中と白、それに饅頭と萬子をかけている。
       
  • アル中
     二萬・二筒・二索・中で4つの刻子(槓子)を作るとつく役。雀頭は何でもよい。
     2をアルと言うので、アルと中で、アル中(アルコール中毒)にかけている。
     必ず、対々和+三色同刻+中が複合して跳満以上になる。3飜説あり。
       
  • 食い二盃口
     通常二盃口は門前が原則であるが、副露した二盃口。
       
  • 偶数対々和
     偶数の数牌の4種(2・4・6・8)で刻子(槓子)と雀頭を構成するとつく役。2と4と6と8をすべて使わなくともよい。色は問わない。必ず対々和が複合する。食い下がらない。食い断ありの場合は、必ず断幺九と複合する。
       
  • 奇数対々和
     奇数の数牌の5種(1・3・5・7・9)で刻子(槓子)と雀頭を構成するとつく役。1と3と5と7と9をすべて使わなくともよい。色は問わない。必ず対々和が複合する。食い下がらない。
       
  • 偶数連刻[ぐうすうれんこう] <食い下がり1飜>
     偶数の数牌の4種(2・4・6・8)を刻子(槓子)にするとつく役。2と4と6と8でなければならない。色は問わない。
     必ず対々和が複合する。
     同色の偶数連刻は、清偶数連刻(3飜)になる。
       
  • 奇数連刻[きすうれんこう]
     奇数の数牌の5種(1・3・5・7・9)のうち4種を刻子(槓子)に1種を雀頭にするとつく役。1と3と5と7と9でなければならない。色は問わない。
     必ず対々和が複合する。
     同色の奇数連刻は、清奇数連刻(3飜)になる。
     偶数連刻よりも奇数連刻の方が難しいため、奇数連刻は食い下がらない。
       
  • 跳牌刻[ちゃおぱいこう]
     同じ色の数牌を1つ飛び(2つ差と4つ差)に刻子(槓子)にするとこの役がつく。組合せとしては「111・333・777」、「222・444・888」、「333・555・999」の3種類がある。食い下がらない。
      
  • 頂三刻[ちょんさんこう]
     同色の数牌で「111・555・999」の刻子(槓子)を作るとつく役。食い下がらない。
      
  • 上越新幹線とき
     北を使った混一色+一気通貫。
      
  • ゴールドラッシュ
     発を使った筒子の混一色+一気通貫。
      
  • 青の洞門[あおのどうもん] (=風台風)
     二筒・四筒・八筒・發・風牌を使った対々和。發は必須である。
       
  • 西郷南州[さいごうなんしゅう]
     西と南を刻子(槓子)にした混一色の対々和。
       
  • 一休さん <門前>
     門前で同色の1・9・3を刻子(槓子)で構成する。門前なので、必ず三暗刻と複合する。
      
  • 白一点[はくいってん]
     筒子の1・3・5・6・7・9と白を使った混一色。
       
  • 暗中模索[あんちゅうもさく]
     中を槓して、嶺上牌から索子を自摸って和がるとつく役。嶺上開花と中と複合する。暗い中(暗槓したチュン)から索子を自摸するという洒落。
        嶺上自摸:
  • 二同刻[りゃんとんこう] (=両同刻)(=ランデブー)(=ダブルデート)(=アベック対々)
     4つの刻子(槓子)が二色二種で、それぞれが同数字の対々和。
       
  • 鏡同和[きゃんとんほう]
     二種類の数牌で同等の面子を二組作った形。ただし門前に限定される。雀頭はなんでもよい。
      
  • 小三風子[しょうさんふぉんつ] (=小三風) (=小三喜[しょうさんしい])
     4種類の風牌(東・南・西・北)のうち2つを刻子(槓子)に1つを雀頭にした和了。鳴いてもよい。連風牌(ダブ東)や場風、または場風+自風などと重なる可能性があり、それらも考慮すると、2飜〜4飜になる。
     因みに全部客風牌(場風でも自風でもない風牌)だと別の役、客風小三風(2飜役)となる。また、風牌3つを刻子(槓子)にすると三風子(3飜)になる。
       
  • 客風小三風[こうふぉんしょうさんふぉん]
     3種類の客風牌で刻子(槓子)2つと雀頭1つを作る役。客風が3種類必要となるため、場風と自風が同じ家でないとこの役はできない。東場の東家、南場の南家しかこの役を和がれない。
     小三元の小四喜版のような役。
        (東場の東家の場合)
  • 三字刻[さんつうこう] (=三混子[さんほんつ])
     字牌3種類を刻子(槓子)にした和了。食い下がらない。字牌4種類では四字刻となり3飜である。
       
  • 五蓮宝燈[ううれんぽうとう] <門前>
     門前で同色数牌の「111234555」か「555678999」の形を和了形に含めばよい。
     九蓮宝燈を縮めたような形になっている。
      
  • 五門斉[ううめんさい] (=五族共和)
     萬子・筒子・索子・三元牌をそれぞれ刻子(槓子)で構成し、門風牌(西家なら西)を雀頭にすると二飜つく。麻雀の牌の全ての種類(萬子・索子・筒子・三元牌・風牌)を使ったもの。鳴いても食い下がらない。必ず「対々和・役牌」が複合するので結果五飜になる。
        (西家の場合)

  • 3飜役
  • サヨナラホームラン
     海底牌の1つ前の牌を自摸って槓し、嶺上開花で和がった時につく役。
  • 筋連刻[すじれんこう/ちんれんこう] (=筋牌刻)(=筋刻牌)
     同色の数牌の筋となる3種類の牌を刻子(槓子)にするとつく役。
     組み合わせとして「111・444・777」と「222・555・888」、「333・666・999」の3パターンがある。食い下がらない。
     その色において、他家が順子を作っていると刻子にすることが難しいため、かなり困難な役といえる。2飜説あり。
       
  • 清偶数連刻[ちんぐうすうれんこう] <食い下がり2飜>
     同色の偶数の数牌の4種(2・4・6・8)を刻子(槓子)にするとつく役。2と4と6と8でなければならない。
     必ず対々和が複合する。
       
  • 清奇数連刻[ちんきすうれんこう]
     同色の奇数の数牌の5種(1・3・5・7・9)のうち4種を刻子(槓子)に1種を雀頭にするとつく役。1と3と5と7と9でなければならない。
     必ず対々和と清一色が複合するので最低倍満となる。
     偶数連刻よりも奇数連刻の方が難しいため、奇数連刻は食い下がらない。
       
  • 三風子[さんふぉんつ] (=三風) (=大三喜[だいさんしい])
     4種類の風牌(東・南・西・北)のうち3つを刻子(槓子)にした和了。鳴いてもよい。連風牌(ダブ東)や場風、または場風+自風などと重なる可能性があり、それらも考慮すると、3飜〜5飜になる。
     因みに全部客風牌(場風でも自風でもない風牌)だと別の役、客風三刻(3飜役)となる。
       
  • 客風三風[こうふぉんさんふぉん] (=客風三刻([こうふぉんさんこう])
     客風(オタ風)3種類を刻子(槓子)にするとつく役。客風が3種類必要となるため、場風と自風が同じ家でないとこの役はできない。東場の東家、南場の南家しかこの役を和がれない。なお、この3種類のうち1つが刻子(槓子)ではなく雀頭である役は、客風小三風(2飜)となる。
        (東場の東家の場合)
  • 四字刻[すうつうこう] (=四混子[すうほんつ])
     字牌4種類を刻子(槓子)にした和了。食い下がらない。
     必ず、対々和と混一色と役牌が複合する。四字刻(3飜)+対々和(2飜)+混一色(2飜)+役牌(2飜〜4飜)で、倍満か三倍満になる。
       
  • 鳴き九蓮宝燈
     鳴いて九蓮宝燈の9種類の和了形のいずれかと同じ形を作ると言うもの。必ず清一色も重なるので結果的には八飜となる(倍満)。
       
  • フルムーン (=米寿)
     数牌の数の合計がちょうど八十八になった清一色。食い下がらない。パターンを2つ考えたが、合計計算をするのが実に面倒な役である。
       … 合計88。
       … 合計88。
  • ティーンエイジャー (=未成年)
     数牌だけの構成で数牌の数の合計が20未満の場合にこの役がつく。食い下がらない。
       … 合計19、ミニマム。
       … 合計19、同ミニマム。
     20未満は、19しかなく、この2パターンしかない。従ってティーンエイジャーは必ず三色同刻も併合するので結果五飜である。純全帯幺が併合しそうだが、しないのである。
  • 成人式
     数牌だけの構成で数牌の数の合計がちょうど20の場合にこの役がつく。食い下がらない。
       … 合計20。
       … 合計20。
       … 合計20(1面子が槓子)。
       … 合計20(1面子が槓子)。
     成人式は、この4パターンしかない。純全帯幺と複合する場合、何も複合しない場合、三色同刻と複合する場合、対々和+三色同刻と複合する場合の4通りがある。

  • 4飜役
  • 底和[ていほう]
     親の人和である。一切の鳴きがない状態で、親が子の第一捨て牌で和がると、この役になる。
  • 流し満貫 (=幺九振り切り)(=振り切り)(=流満和[りゅうまんほう])(=長嶋)
     すべて幺九牌(老頭牌と字牌)を捨て牌にして荒牌すると満貫分の収入を得る。捨て牌で作る異形の役。河底牌が捨てられても誰も和がる人がいない時に流局(平局)となるが、この時最初の捨て牌から、最後の捨て牌まで幺九牌だけを捨て続けていた時、流し満貫となり四飜の満貫役が与えられる。
     ただし、自分の捨て牌を他家に鳴かれた場合、この役は無効になる。この役が成立すると満貫を自摸った時と同じ点数をもらえるが、手牌がノー聴だとノー聴罰符を取られてしまう。この時、親が聴牌していても(あるいは南場でも)流れて次の親へと移る、という説と和了として認めないという説がある。
     捨て牌を鳴かれたら無効であるが、鳴いても無効というルールもある。
     これを役(つまり和了)として認める場合と認めない場合がある。役として認められない場合、満貫分の収入を得るが、焼き鳥は解消されない。
       … 北家の捨て牌:流し満貫。
  • 流し役満
     流し満貫ではない。流しヤクマンである。捨牌で役満をつくる。鳴かれると無効。流し満貫と同様に流局時点で、捨て牌を組合せて役満ができている場合に、流し役満の宣言をする。種類に、流し国士無双、流し大三元、流し九蓮宝燈などがある。
       … 北家の捨て牌:流し大三元。
  • リサイクル
     捨牌で和了形をつくる。鳴かれると無効。流し満貫と同様に流局時点で、捨て牌を組合せて和了形ができている場合に、リサイクルの宣言をする。(流し役満とリサイクルが同じ満貫と言うのでは納得できないが)
  • 真似満貫[まねまん] (=付け満)
     1巡目から5巡目まで上家(誰でもいいというルールあり)と同じ捨牌にする。鳴かれると無効。7巡で跳満とするところもある。自分が他家の捨て牌の第一捨て牌から続けて5巡同じ捨て牌を切る(マネる)と、その局終了時に満貫点がもらえるという特殊な役。
     和がりとはならないので、その局は続行される。ローカルではあるが採用してるところも多い。
     ポイントは真似するのであるから、当然、一番最初に牌を捨てる親は無理。真似されるだけ。必然的に北家は誰からも真似されないことになる。途中で1回でも鳴きが入ると不成立となる。真似る相手が親でないと駄目とか、それ以降も真似すると跳満、倍満、役満とレベルアップするところもある。
       … 東家の捨て牌。
       … 南家の捨て牌:マネマン確定。
  • 中ビーム
     中を上下逆さまに4枚捨てて流局すると、対面から満貫をもらえる。中4枚は必ず対面に向けられていなければならない。例えば中で立直をしていてはいけない。
     この時対面が白を捨てていると、白バリアとなり無効になる。また發を捨てても發を人造人間八号に見立てて無効となるルールもある。
  • 九筒撈魚[ちゅうぴんらおゆい]
     九筒で河底撈魚するとつく役。九筒を魚群に見立てている。
  • 二筒河底[りゃんぴんほうてい]
     二筒で河底撈魚するとつく役。一筒摸月からの派生役と思われる。
  • 三暗槓[さんあんかん]
     暗槓を3回するとこの役になる。
       
  • 清盃口[ちんぺいこう] (=二色二同順) <門前>
     同じ数字で二盃口を構成する。筒子の「556677」と索子の「556677」の場合、清盃口確定となる。門前に限られる。二盃口とは複合しない。
      
  • 不能倒
     上下対象牌(逆さにしても同じに見える牌)だけで作る和了形。一筒・二筒・三筒・四筒・五筒・八筒・九筒・二索・四索・五索・六索・八索・九索・白で構成する。
      
  • 七五三[しちごさん]
     7・5・3の数牌のみで面子と雀頭を構成する。対々和+断幺九の和了形になる。必ず対々和+断幺九が複合して、跳満以上になる。
       
  • ご苦労さん
     同色数牌の5・9・6・3を刻子(槓子)にした清一色+対々和。必ずポンか槓により副露しなくてはならない。三倍満確定となる。
       

  • 6飜役
  • オールワン
     4面子と1雀頭のすべてに数牌の1が含まれた純全帯幺。
       
  • オールナイン
     4面子と1雀頭のすべてに数牌の9が含まれた純全帯幺。
       
  • 一気注連縄 <食い下がり5飜>
     萬子・筒子・索子の3種類の数牌を使って九蓮宝燈形の和了を作る。
       
  • 逆車輪
     筒子の混老頭七対子。一筒・九筒・字牌7種の計9種の中から7種を七対子にする。
     大車輪が清一色+断幺九なのに対して、混老頭(清一色の逆の混一色で、かつ、断幺九の逆の全帯幺)で作る車輪和という意味合いで、逆車輪なのである。
      

  • 飜数不明役
  • 一筒撈月
     海底摸月もしくは河底撈魚を一筒であがると一筒撈月という役になる。役の由来は、李白が湖面に写った月をすくいとろうとして湖に落ちた事から。「月を撈(と)る」ので一筒を月に見立てて、一筒撈月。昔は役満であったらしい。一飜説あり。
  • 二索槍槓
     二索を槍槓するとこの役がつく。正しくは「二索槍槓」ではなく槍を正しく書けば「二索搶槓」となる。搶槓とは中国語で「搶を槓(と)る」と言う意味。「槍槓」と「搶槓」が似ているために槍槓の役として作ったのであろう。二索の形が搶に似ていることからこの役がある。一飜説あり。
  • 五筒開花
     嶺上開花を五筒で和がるとこの役がつく。「嶺の上で梅の花が開く」事が由来。五筒が梅の花に似ているとこからついた。上と同じく昔で言う役満。一飜説あり。
  • バックフォー <門前>
     4枚を1面子と見立て、3面子+1雀頭で作る役。門前限定。
     同種牌が4枚あっても槓してはいけない。数牌の2345で順子のような扱いになる。
     アメリカで生まれた英字の役。しかしアメリカ人は4面子1雀頭の原則を破るのが好きだなあ。
     同種牌4枚(未槓子)ではなく、連続数字だけなら簡単に作れそうな役である。
      
  • 孔雀開扉
     役満である九蓮宝燈の9種類の完成形を、索子の刻子(槓子)で作る役。索子に限定されている。鳴けるのは一索と九索の刻子(槓子)のみ。よって鳴けてもポンか槓のみであり、チーはできない。これは中国麻雀における倍満レベルの役らしい。一索を孔雀、九索を扉に見立て、孔雀が扉を開くということを表した美しい役名である。
       


  • ローカル役 … 役満

    ローカル役 … ダブル役満
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