2006年06月09日

配牌時向聴数

配牌時向聴数を106259局×4家=425036の牌譜データに基づいて出しました。
平均3.60向聴となりました。
配牌時向聴数について、統計分析した結果が正しいかどうかを検証するために麻雀関係の各サイトを調べた結果を書いておきます。

●麻雀祭都(浅見了氏)
http://www.asamiryo.jp/fst9.html
http://www.asamiryo.jp/fst13.html
むかし、日本麻雀連盟という団体が、配牌の平均向聴数の統計をとった。それによればは3.5前後という数字が算出されたという(何千ものゲームを手作業で集計したというから、ご苦労様というしかない)。

●comjong.com
http://www.comjong.com/20040913.html
向聴数算出ツールを作製し、10,000,000局のシミュレーションを行った。
(中略)
配牌時は平均3.58向聴 (子の場合) となり

●あらの麻雀のページ
http://ara.moo.jp/mjstat/shanten.htm
ランダムに13枚の牌を選び出す事を1億回繰り返し、その都度シャンテン数を計算しました。
(中略)
平均3.581

●らすかるの家
http://www10.plala.or.jp/rascalhp/mjmath.htm#12
【七対子・国士無双も含めた最小向聴数】
[13枚(子)の場合]
合計 98521596000
平均向聴数=約3.580

一般に親の配牌は14牌で、子の配牌は13牌ですが、私の分析では、親の配牌を13牌として計算しました。「comjong.com」「あらの麻雀のページ」「らすかるの家」からはいずれも子の配牌のデータを抽出しました。
3.5  麻雀祭都 数千 実戦データ
3.60 ひいいの麻雀研究 42万5千 牌譜データ
3.58 comjong.com    1千万 配牌シミュレーション
3.581 あらの麻雀のページ 1億 配牌シミュレーション
3.580 らすかるの家     985億 数理計算

子の配牌98521596000(985億)通りすべてについて計算している「らすかるの家」のデータが最も信頼できるので、配牌時平均向聴数は3.580を正解とします。

さて、なぜ配牌時向聴数を分析したかと言うと、「配牌が良ければ平均収支点は高いのか?」について定量的な解を出すためです。私が牌譜データにしがみついているのは、平均収支点などの結果を出せるからです。
「配牌がよくても、一向聴になってから一向聴地獄が長くて・・・」「配牌が悪くとも、自摸が良ければ和がれる(向聴数が多いほど向聴数は簡単に減りやすい)」「配牌時の向聴数でほぼ決まる」「麻雀は攻めと守りのバランスであり、配牌の向聴数なんて関係ない」など、巷間、様々な意見がありますが、明確な答えを出します。
答えは2006年8月頃の近代麻雀にて。

投稿者 ひいい : 02:38 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月21日

槓に関する謝罪文

私、ひいいは、これまで、槓を嫌い、槓した人を誹謗中傷して参りました。

その理由は、「2-07 副露判断基準」の槓理論に書いた以下のようなものでした。

>  槓をすることはドラが増えるということであり、場が荒れる。ドラは誰に乗るか判らないので、ギャンブル性が高まる。雀力に自信のない人は、ギャンブル性に頼る。自分の雀力に自信があるのなら、ギャンブル性に頼る必要はない。
>  よく役満は原爆に例えられる。役満を和がられたら、その荘はもう終わりである。よほどのことがない限り、役満を和がった人が勝者となる。よって、役満を狙う人がいたならば、他の3人が協力しあってでも妨害すべきなのである。包牌(ぱおぱい)を打つなどは論外である。
>  では、原爆ほどではないにしても、それに次いで場を荒らす行為は何かというと、槓、なのである。役満ほどではないにしても、槓ドラが乗った人が勝者、と決まってしまうことは多い。
>  緻密に綿密に戦略を立て、戦術を展開し、必要な点数を出すよう手作りをしている人にとって、槓は極めて迷惑な行為となる。槓ドラが、自分に乗ればラッキー、他家に乗ればアンラッキー、というそれでしかない。これは運・不運なのである。槓ドラや槓裏絡みで、満貫、跳満という大物手に一気に化けてしまう。


ことに、これまで私が主催する牌王位戦において、槓した人を非難する発言を繰り返して参りました。

これらの私の発言について、深くお詫び申し上げ、謝罪文とさせて頂きます。

さて、なぜ、今、謝罪をするかというと、最近の牌譜による統計的麻雀研究において、槓が有効な戦術であることが数値データで証明されたからです。
詳細については、2006年5月か6月の近代麻雀で明らかにします。

という訳で、これからは、槓しまくりますので、槓嫌いのひいいをご存じの方は驚かないようにして下さい。

投稿者 ひいい : 21:21 | コメント (24) | トラックバック

2005年03月22日

「麻雀の自己満足な研究の件」トラックバック

かーくんさん、初めまして。
ひいいの麻雀研究(http://www.ix3.jp/hiii/)のひいいと申します。

プロフィールに書いてある、
> 基本的に麻雀は好きですがギャンブルは好きじゃありません。
ということと、麻雀を定量的に捉えようとしている姿勢に共感し、トラックバックさせて頂きます。
今後、交流を図れればと思います。宜しくお願いします。

投稿者 ひいい : 23:13 | コメント (2) | トラックバック

2005年01月25日

3-04壁理論 リリース

先週、地味に「3-04壁理論」をリリースしました。
ページ単位のリリースは、「3-03筋理論」以来およそ1年ぶりになります。
メールなどでご指摘頂いた情報により、ちょこちょことページ単位に修正はしていますが、麻雀研究全体が滞っていました。
現在研究中のものも含め、今年は進捗を出したいと思っております。

投稿者 ひいい : 07:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月13日

2005年1月15日発売の近代麻雀

2005年1月15日発売の近代麻雀(号数で言えば2月15日号)に、「闘牌原作ひいい」の漫画(鈴木あつむさん原作・作画)が載ります。(発売間近につき、再度宣伝)

題は、「プロフェッサー」という漫画です。
心理学教授の白川と、数学教授にしてデジタル雀士の出島が対戦します。
是非、近代麻雀を、立ち読みでなく、買って下さい。

ご参考:http://www.ix3.jp/hiii/archives/2004/12/post_16.htm

投稿者 ひいい : 05:31 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月26日

2005年1月15日発売の近代麻雀

来年2005年1月15日発売の近代麻雀(号数で言えば2月15日号)に、「闘牌原作ひいい」の漫画(鈴木あつむさん原作・作画)が載ります。

近代麻雀には、とつげき東北さんが数理研究した結果が使われたことがあります。
ひいいの、近代麻雀への協力は初めてのことです。

今年2004年3月のことです。竹書房の近代麻雀編集部の金本さんから、メールを頂きました。
「取材をしたい」というお申し入れでした。お逢いしてお話しました。
当初、金本さんの興味の対象は「エリカエッセイ集」のエリカさんに向いていました。漫画のネタとして使いたい、エリカさんにお逢いしたいという話があり(確かにあのままが劇画になりそう)、私がエリカさんに問合せたのですが、エリカさんからは丁重なお断りを頂いてしまいました。(エリカさんは現在イスラエル旅行中)

その後、麻雀の牌効率や確率論などについて、金本さんと何度かメールでやり取りしました。
8月に、金本さんより「ある漫画のプロットがあるので、協力してもらえないか」との打診があり、快諾しました。
漫画がどのような手順でどのように作られるものなのか、よく判っておりませんでした。漫画家が1人で描いた完成物を編集部に持ち込むのかと思っていました。
漫画家と編集者がプロットを練り、編集者が必要に応じて必要な陣容を整えてコーディネートして作り上げていくものだと知りました。
原案のプロットを作ったのは、漫画家の鈴木あつむさんでした。鈴木あつむさんと金本さんと私の3人で打合せをし、また、メールでかなりの回数のやり取りをして、詳細を詰めました。
プロットの設定は、私立飯田橋大学で研究費予算を巡って心理学教授の白川と、数学教授にしてデジタル雀士の出島が麻雀で戦うというものです。
闘牌原作ひいい」として載るそうです。闘牌原作と言うと偉そうですが、原作・作画は鈴木あつむさんであり、私は、補助的なプロットに沿った闘牌部分の設計や、点数の動きの整合、和了期待点の計算部分の提供といったことをやりました。
結末のオーラス部分でどうなるか、と、ストーリー上必要となる途中の局でどうなるかが決まっていますので、それに沿って闘牌部分を設計しました。オーラスと主要な局では4人全員の配牌と自摸を想定し、自摸牌と打牌に不整合がないか、副露や立直の可能性があるのに、それをしない不自然なところはないか、など、久々にホンモノの牌を取り出して、何度も並べ替えては、格闘してました。また、東風戦の各局での和了点や立直棒・ノー聴罰符などの動きの整合を取るのに、かなりの苦労をしました。
ネタバレになるので、詳細・結果は書けません。
来年2005年1月15日発売の近代麻雀をお楽しみにして下さい。

投稿者 ひいい : 01:38 | コメント (9) | トラックバック

2004年12月22日

板橋浪人さんのURL変更

板橋浪人さんのHPのURLが変更になりました。
http://gatoh.sakura.ne.jp/
東風荘で有名な超一流雀士で、サイトの講座内容も素晴らしいです。

最近、板橋浪人さんのHPよりリンクして頂きました。各リンクサイトに10文字にも満たないくらいの短く簡潔なサイト紹介文が書いてあります。
   東風荘 … ネット雀荘の最大手
   ひいいの麻雀研究 … 納得の麻雀研究
   麻雀祭都 … 最高の麻雀概論
   システマティック麻雀研究所 … 数理的麻雀研究
   麻雀業界日報 … 麻雀情報ブログ
   雀のお宿 … 圧巻の麻雀コラム
   comjong.com … 驚愕の麻雀解析
   (以下略)
「納得の麻雀研究」と評して頂いて嬉しいやら、恥ずかしいやら、です。
今後とも、宜しくお願い致します。

投稿者 ひいい : 00:18 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月21日

とつげき東北さん著の「科学する麻雀」

12月17日(金)に発売された、とつげき東北さん著の「科学する麻雀」を、本日やっと入手しました。
講談社現代新書、ISBN:4061497650 です。
科学する麻雀
何はともあれ、とつげき東北さんへ、ネット麻雀界初の書籍の出版、おめでとうございます。中央官庁にお勤めになりながらの執筆活動はさぞ大変だったことと推察します。
皆さんも是非、この本を買って、麻雀を科学しましょう。特に、自称流れ論者・オカルト雀士・プロ雀士かぶれの方にお薦めします。
まだ読み始めたばかりです。まえがきの部分は、とつげき東北さんHPに書いてあること、その通りの記述でした。
記述内容に関して、まだ読み始めたばかりですが、ざっと見た感じ、HPに載っていないデータなどが表やグラフでたくさん載っています。
レビューしたい内容はたくさんあります。しかし、本のネタバレになるので、論点をごく限られた範囲に絞って、私なりのモデルと統計分析をもって、語りたいと思います。

投稿者 ひいい : 22:05 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月12日

マッタリプログラミング日誌

kmo2さんのマッタリプログラミング日誌(http://kmo2.cocolog-nifty.com/)、面白いです。
kmo2さんが麻雀ゲームを作る過程を書いていおり、徐々に完成度が高まっていく様子がよく判ります。
コンピュータ雀士1人で摸打を繰り返し、和了率20%超は立派です。(12月10日現在)
当サイト別館の1人麻雀(人間が1人で打つ麻雀ゲーム)で、和了率2割を越える人はそう多くありません。
トラックバックします。
ひいいの麻雀研究(http://www.ix3.jp/hiii/)。

投稿者 ひいい : 23:26 | コメント (1)

2004年12月08日

デジタル雀士ビルダー発売

「デジタル雀士ビルダー」 11月10日 販売開始しました。
「デジタル雀士ビルダー」 は、当サイトからもリンクしている、株式会社メディアリュウムhttp://www.mediarium.co.jp/(北海道札幌市)が開発・販売したWindowsソフトウェアです。
これまでの麻雀ソフトは、自分が1プレイヤとして参加し、他の3人をコンピュータが受け持つというものが主流でした。また、オンライン麻雀(Infoseekゲーム・東風荘・ハンゲームなど)では、4人の人間が対戦することが主流でした。

「デジタル雀士ビルダー」は、自分が麻雀を打つのではなく、コンピュータ雀士に細かい打ち方のパラメータを与えることによって、仮想の強い雀士を作るという新しいコンセプトの麻雀ソフトです。
パラメータを変えて、多くの対戦をぶん回して結果を比較し、どちらのパラメータが有効であるかを知る、ということによって、何のパラメータが勝率にどれくらい大きく寄与するかを研究できるようになっている点が優れていると思います。

株式会社メディアリュウム様のご厚意により「デジタル雀士ビルダー」を入手しましたので、試行してみた結果比較を麻雀研究の一貫としてまとめていけたら、と考えております。

投稿者 ひいい : 11:20 | コメント (0)

2004年12月07日

とつげき東北さんの本発売間近

12月17日、とつげき東北さん著作の『科学する麻雀』が、講談社現代新書から発売されます。
Amazonでは『麻雀の数理学』となっていますが、仮題で、『科学する麻雀』が正しいようです。
とつげき東北さんHP
ISBN:4061497650だそうです。(izumicさん情報)

1年くらい前から、とつげき東北さんは、本を書くと宣言しており、巷間では「著作が忙しくて麻雀もしていられないほどだ」とか「実はもう麻雀には飽きてしまっていて著作が全然進んでないのではないか」などいろいろ噂は流れていましたが、ちゃんと発刊の運びとなりました。おめでとうございます。

ネット麻雀界からこのような本が出ること、大変嬉しく思います。
そして、密かに、「今度はひいいが・・・」との思いをたくましくしています。
麻雀研究、滞ってます。がんばろ。

投稿者 ひいい : 12:18 | コメント (0)

2004年12月04日

麻雀の牌譜に著作権は存在するか

「麻雀の牌譜に著作権は存在するか(http://www.hatena.ne.jp/1070722872)」について、(古いです約1年前)、izumicさんがテーマを出して、議論されています。
興味深いので、リンクを貼っておきます。

麻雀業界日報(http://d.hatena.ne.jp/izumick/)、izumickアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/izumick/)で有名な、あのizumicさんです。

投稿者 ひいい : 11:00 | コメント (0)

2004年12月03日

中国では麻雀は体育

ひいいの麻雀研究(http://www.ix3.jp/hiii/)のひいいと申します。
中国では麻雀は体育に位置づけられているようです。
中国の政府機関である国家体育総局が麻雀を255番目の体育種目として認定しています。
1998年9月に、国家体育総局が麻将(麻雀)の国際公式ルールを定めました。
また中国の出版社である人民体育出版社は、麻将読本、最新流行麻将戦術、麻将牌初級通用教程、麻将実戦など多くの麻雀関係の書籍を出版しています。
日本とは「体育」の字義の捉え方が違うのかもしれませんが、ご参考までに。

P.S.
本日、初めてブログをオープンしました。今後、よろしくお見知りおき頂きますようお願い致します。

投稿者 ひいい : 14:59 | コメント (6)

テスト

つもつもつも!!
ろんろんろん!!

投稿者 ひいい : 09:43 | コメント (0)